僕にとっての運命の映画は、幸せなストーリーではない。 1979年公開のオーストラリア映画【MAD MAX】 監督のジョージ・ミラーと主演メル・ギブソンの出世作である。 テーマはスピードとバイオレンス。 非常に後味の悪い映画でありながら、男性を中心としたあり得ないほど熱狂的なファンを現在まで持ち続ける。 僕がこの映画の何に魅きつけられるのかを、この歳になっても正確に言葉にすることはできない。 高校の頃アメリカを旅し、アメ車の魅力にやられた。 その後、僕が手掛けた全てのクルマは、国産車であろうがドイツ車であろうが、「アメ車」として仕上げられた。 むろん、MAD MAXの影響も大きく、中でもそれを最も色濃く表現した作品は、Daytona TVの映像となった。 その後も僕が手掛けた足車を除く作品には、MAXの臭いがする筈だ。 例:不良の系譜/ MAXのジャケット、MFPのバッジ・・・。 近年でも、入手可能なMAD MAXのレプリカ品は手に入れ続けてきた。 さて、この日の僕の行動は、意味不明だった。 何の目的もなくUSJを訪れた僕は、ジャンクフードとビールを楽しんでいた。 そして偶然入った、The Cinema Galleryにそれはあった。 ギャラリーの片隅、目立たぬ場所の額の中には、MAD MAXの2作目【The Road Warrior】の写真がはめ込まれていた。 それには、メル・ギブソンの自筆サインが入っている。 僕以外の誰がこれを持って帰るというのだ? 僕は、僕自身の謎の行動の意味を見つけた気がした。 この写真が僕を呼んだ。 そんなミステリアスな日があってもいいじゃないか? もちろん、僕は決して夢の世界や映画のストーリーの中に生きる気はない。 現実の世界でのワンシーンを作り続ける。 夢はすべて現実のものとして。
投稿日 2011-07-20 07:26
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投稿日 2011-07-20 09:50
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投稿日 2011-07-20 13:33
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投稿日 2011-07-20 14:38
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