ウエストのラインが生まれて初めて見えてきたバクスター君
Beachbodyの「21日コース」
自粛生活で順調に成長を続ける、私と夫の脂肪ちゃん。
以前は忙しくない時は2人とも毎日でもジムに行っていたのですが、コロナですっかり行けなくなってしまいました。
そんな我が家で1人だけ、ダイエットに鮮やかに成功した“子”がいます!
老犬、バクスター君です!
もとからハム体型なんですがね、今年初めに予防接種で動物病院に連れて行ったところ、御年13歳(アダプトなので推定年齢。人間だと80歳ぐらい)にして、いきなり「太り過ぎ認定」をいただいてしまいました。これまでの人生、いや犬生で、全く同じ体型だったんですけどね。
それで餌をカップ8割から5割に減らしなさいと言われてしまいました。バクスター君、「もっと欲しい」「お腹すいた」とクンクン泣きますが、私は心を鬼にしてあげません。その後、2カ月ほどしてふと見たら、あのハム体型にうっすらとウエストができていました!びっくり。あなたにウエストがあったんですね…(上写真参照)。
バクスター君には厳しくダイエットを進めた私ですが、 一方で自分自身のダイエットは一向に進まず…。
それで最近はバクスター君の非難がましい視線を避けるために、クライアントさんや家族に勧められたアプリでヨガや筋トレのクラス(下)を取っています。
以下、アフィリエイトとかじゃ全くないです!でも意外に楽しめるので、皆さんにもお勧めしたいです。
YogaToday https: //www.yogatoday.com/
Beachbody: https://www.beachbodyondemand.com/
※どちらも英語、有料
Beacbodyは筋トレで辛いんですけど、インストラクターさんが励ましてくれるので、「21日コース」も今日で無事17日目となりました。あと4日で卒業!その後は「ブラジリアンお尻1カ月コース」を取ろうかしら…笑
とはいえ最初の10日間ぐらいは実はしぶしぶやっている感じでした。ですが11日目に思い切って、エクササイズ中はお腹を見せる服装にしてみたんです。するとあまりの見苦しさに、突如モチベーションがアップ!お腹をどうにかするために、自然に食事制限まで始めている自分がいました。
なかなかモチベーションが上がらないという方、ぜひ、自らを晒してみてください^^!
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もし、今、愛する息子夫婦(5人連れ)が感染爆発地域から飛行機に乗って遊びに来たいと言ったらどうしますか。
会いたい気持ちもあるし、ましてや5人分のチケットが返金不可となれば、断りにくいものです。でも泊まる場所はあなたの家、そしてあなたの家に高齢の母親が同居していたら、「万が一」を考えてしまいますよね。
この問題が今、私の家族に起こっています。
夫の故郷は、ニューヨークのお隣のニュージャージー。だから家族皆でラスベガスに移住したとはいえ、たくさんの親戚や旧友がニュージャージーに住んでいます。人口100万人あたりの死者数が全米2位(1位はニューヨーク)のこの地域に住む叔母が、先月コロナで死亡。義兄の元同僚も3名の方が亡くなりました。
そんな中、義姉の息子一家5人がニュージャージーからラスベガスに遊びに来ることになりました。宿泊は義姉の家で、そこには義母も住んでいます。義姉はうれしくてたまらない様子です。義姉は車の運転ができないので、必然的に義兄が旅行中の運転手になります。
悩ましいですね。
皆が代わる代わる「会いたいけど、今はやめてほしい」と頼んでいますが、今のところは「チケット代を無駄にしたくないから」という回答。「迎えもいらないし、ガイドもいらない、誰にも会わない、ホテルに泊まる」とは言ってくれました。もちろん義姉は自分の息子家族なので会いに行き、一緒に時間を過ごす予定です。そして義姉が戻る家には、高齢の義母が住んでいます。
こういう問題、どうやったら解決できるんでしょう。皆、彼らに会いたいのです。「会いたくない」なんて言いたくないのに。説得の電話の回数が増えるごとに、互いの語気も強くなっていっています。
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「侵入禁止:911には通報しません」――つまり、110番通報なんかせずにソッコー撃つ。
義姉さんが家に遊びに来た時、「なんかやーね」というので、何が?と聞くと、「気付かなかったの?お向かいさんのサイン」。
ああ、お向かいには白人のおじいさんが住んでいたっけ…「全ての窓に銃のサインが貼ってあるわよ」。
えー!気を付けて見てみると、いや、気を付けて見なくても、全ての窓に大きなサインが…それまで全く見ていませんでした(上写真参照)。
でも確かに銃で撃ちそうなおじいさんだなとも思ったりもします。なにせ近所の犬が鳴き始めると、車椅子に飛び乗って(“飛んで”乗ってはないかも)、現場に急行し、通りで「犬をなんとかしろ!Fxxx dog! 黙らせろ!!」と延々と30分も、犬と鳴き合って?怒鳴り合っているんです。
横隣、情報通のKさんによると、彼は「通報好き」だそうで、HOA(homeowner's associations)に近所のさまざまな違反を通報しているとのこと。HOAとは管理組合みたいなもので、HOAがある住宅地に住むと、毎月40ドルだか、高い所なら20万円とかの共益費を払わなければなりません。その代わり、通り沿いの花壇など環境整備はお任せで、前庭に雑草が生えている家や車のドライブウェイが車のオイル漏れで汚れたりしている家には改善を求め、罰金を請求したりしてくれます。
うちは新しい住宅地のせいか、HOAが元気いっぱいで(^^!)、時折、前庭の木の枝先が道路に微妙に垂れてるだとか、雑草が生えてるだとかの注意を写真付きメールでうるさく送ってくれます。今年は裏庭にパティオカバーを付けたのですが、これがまた面倒でした。パティオカバーの形や高さ、色の審査を受け、安全性証明書、さらに近所5軒の許可を得た書類を提出して2カ月ほど待って、やっと設置工事が始められたのです。
話を元に戻すと、そんな怖い系のおじいさんですが、なぜか我が家、特に夫には非常に優しくて、「困ったことがあったら、俺に聞いてくれ!」と言ってくれるし、私が挨拶してもいつも感じ良く返事を返してくれます。
――のはずだったのですが、ようやくパティオの設置工事が始まったら、朝からそのおじいさんが家の庭の前に仁王立ちして(車椅子を使ったり使わなかったりするおじいさん)、まるで見張っているかのように業者を睨んでいるのです。
夫が「どーしたんですか」と近付くと、「ちゃんとHOAに許可は取ったんだろうな!」。夫「はい。2カ月もかかりました」。「ちゃんと取ってないと、建てた後に壊すことになるからな」。夫「大丈夫です」。「HOAの誰に許可を取った。名前は何だ」。夫「XXさんです」。「じゃあ、今からXXに電話して、本当に許可を取ったか確認する」。そして目の前で電話をかけ始めたというのです。
結果的にXXさんは、ちゃんと許可申請が通ったと説明してくれて終わったのですが、それでもなお、おじいさんは外で工事の監視を続けていたとのこと。
私はその話を聞いて、思わず「えー!何それ!ヤな奴だな!」と口に出して言ってしまいました。本気で久しぶりに「ヤな奴!」と思っちゃったのです。
でもこの言葉に対する夫の返事はかなり意外でした。
「あのおじいさんは頼もしいよ。他の家も厳しく見てくれてて、嫌な役をかってくれるから、この近所はとてもきれい」。思わず夫の顔をしみじみと見ましたが、心の底からそう思っているようで、ニコニコ笑っています。
さすが能天気…とも思いましたが、私も見習わなければならないと思いました。いつも物事には全く反対の受け取り方があって、そのどちらを見るかが重要と思っているのに、今回ばかりは修業が足りませんでした。
でも夫の発言を聞いてから妙にというか、すとんと腑に落ち、そう考えればありがたいものだなあ…と自分でも驚くほど納得したのでした。
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前回、「ちょっとでも時間ができるとふら~っと廃人になりそうな心境になることも」と書きましたが、確かに「この先、世界はどうなっちゃうんだろう」なんて言葉が頭に浮かぼうものなら、不安の奈落に、まるで渦巻に吸い込まれるように落ちて行く感じがあります。
ですから私にとっては、とにかく忙しくすることが不安対策。しかし一方で、忙しくすることだけが対策というのは、無理があるということにも気付いています。疲れて何もできない日や病気になってしまった時は、この対策は使えないのです。
そんな中、先月、仕事でこんな文章に出会いました(S.Kさん、ありがとうございます)。
「何かを達成しようとがんばるのをやめることが、何より良い時もある」
アメリカのキャニオン・ランチというウエルネス系ホテルの紹介記事の一節ですが、思えば物心ついてからこのかた、私はいつも何かを達成しようとがんばっていました。まるでがんばるのをやめたら全てが終わってしまうかのように。私は哀れな赤い靴のバレリーナです。
キャニオン・ランチ
https://www.canyonranch.com/
ですがこの素敵な1行に出会ってからは、しばしば思い出しては心を深く休ませられる瞬間が出てきています。
「何もしないでいい」
「がんばらなくていい」
「何も達成しなくていい」
お天気の日、雨の日、嵐の日――私の心も自然の一部なので、このコロナ禍を機に、心を自然に任せる日も作ってみたいと思います。
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まさかのアイスクリームがほぼ売り切れ!
「私の暮らし:コロナウィルス下のラスベガス1」の続きです。
https://jp.bloguru.com/RuCommunications/373462/2020-05-11
●スーパーでの買い物:
以前は1週間に1回、スーパーに行っていましたが、今は3週間に1回にしています。一番困るのは野菜がなくなることです。ニンジンはそのまま冷凍、その他はとにかく茹でたり蒸したりして冷凍。豆乳や牛乳、食パンも冷凍しています。
●スーパーの状況:
長らくトイレットペーパーが品薄で、それは現在も変わらず。手洗い用の石けん、消毒液も今もほぼずっと品切れ。パンやクッキーを焼く人が増えて小麦粉が売り場からしばし消えましたが、今はあります。しかしイーストに関しては徹底的に品切れ。
2週間ほど前に精肉工場が閉鎖になるとニュースに出た時にパニックバイイングが起こり、SNSなどでも怒りの投稿が頻出しましたが、先週買い物に行ったら肉売り場は通常通りの品ぞろえでした。
不思議なのはアイスクリームの売り切れ。2つのスーパーをはしごしたら、2店舗ともアイスクリームの巨大な棚式冷凍庫が空っぽ(上写真)でした。さすが、アメリカ人。どさくさに紛れて…。
いくつかのスーパーの入り口には「No Mask No Enter」という、さすがアメリカ、客に命令口調(?)のサインが設置されています。「大変恐れ入りますが、お客様の健康、そして…」みたいな丁寧さがない単刀直入さが良いです。
4月の前半にはお米がスーパーから完全に消えていたので、しばらく米なし生活に耐えた後、フィリピンスーパーの米予約サイトを見付けて予約。1週間なしのつぶてで待った挙句、携帯電話に突然「あなたの米が届きました。2時間以内に取りに来ないと次の人にまわします」という半強迫メッセージ(?)が入ったので、米をめがけて慌てふためいて車を走らせ見事、1俵ほどもあろうかという巨大な袋のどこ産か分からないような米をゲットしました。どんなに工夫して炊いても米が1粒1粒パラパラと分離する、想像を絶するマズさが玉に瑕ですが、ありがたくいただいています(このマズイ米を大量に受け取った後から米の流通が普通に…)。
●消毒:
友人から「神経質」と呆れられましたが、以下のようにしています。やり過ぎですかね(汗)。
・スーパーに行く際:マスクと使い捨ての手袋着用。使用後のマスクは砂漠の熱い太陽の下で1日消毒。
・スーパーから帰宅後の服:すぐに洗濯機へ入れる。
・手洗い:「はっぴーばーすでーとぅーゆ~♪(×2回)」と歌いながら泡で洗う。
・スーパーで買ってきた品:全てワイプで消毒。ビニール袋は2~3日放置して再利用。
・宅配の品:届いたら玄関に2~3日放置してから開ける。
●メンタル:
仕事でバタバタしているおかげで落ち込まずに済んでいます、が、ちょっとでも時間ができるとふら~っと「廃人」になりそうな心境になることも。やるべきことをやらずに、こんな風にブログを書くことで、いつまでたってもやるべきことが山積みなのが良いみたいです。
Stay safe and healthy!
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ウォルマートの生地売り場(5/8日)
ラスベガスでは5/9日(土)に、たくさんの店が再オープンしました。私は行きませんでしたが、ホームセンターに出かけた夫いわく、「まるで普通の土曜日のように人がいっぱいいた」そうで、私も行きたいけど、まだ行かないでおこうという結論を出しました。
※「ラスベガスが再始動を宣言5/9~:コロナウィルス」
https://jp.bloguru.com/RuCommunications/373215/59
でも「開いていないから、行けない」ではなく、「開いているけど、行かない」という風に心の段階がアップしたのは良いですね。感染者数を抑えたまま、うまく進んでほしいものです。
日本の友人たちが「大丈夫か~」と心配してくれるので、コロナ下のこちらの生活を少し書いてみようと思います。
●知り合いの感染:
私の周囲には感染した人はいませんが、夫がニュージャージー州出身(ニューヨークと隣接)なので、知り合いにたくさんの感染者が出て、さらに先週、かつて夫と一緒に住んでいた70歳の叔母さん(私は会ったことがない方なので、「さん」を付けさせてください)がコロナで亡くなってしまいました。お葬式はネットで配信され、お棺の中のご遺体が映されていました。コロナで亡くなった方のご遺体は引き取れないと思っていたので驚きましたが、目を赤くしている夫にその詳細を聞くことはできませんでした。ただ、お葬式の後、アメリカでは一般的ではない火葬に付されたそうです。
●NYとの距離感:
ニューヨークのニュースを見て多分アメリカ在住の友人や家族を心配される方も多いと思いますが、ネバダ州だけで日本のサイズの約75%、ロサンゼルスのあるカリフォルニア州だけで日本より大きい、という巨大な国なので、例えばロサンゼルスから見るとニューヨークで起こっていることは、東京で言えばラオスあたりで起こっている感覚になります。ニューヨークは同じ国内なので身近には感じますが、時差もある非常に遠い場所で起こっている出来事とも言えます。
●マスク作り:
夫の姉が看護師で、マスクを作ってほしいと頼まれ、できる限り作って渡しましたが、私なんぞの作ったマスクが医療の最前線で使われると聞いて驚きました。それで先週、まだほしいと言われてウォルマートに生地を買いに行って、また別の衝撃。いつも大量に生地が並んでいる通路がほぼ空っぽだったのです。わずかに残っているのは、レース(上写真の哀れなピンクなど)と厚手の冬物生地だけでした。
残り半分はまた後日しますネ、長くてすみません。
Stay safe and healthy!
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5/8日現在、ラスベガスのあるネバダ州の感染者数は5,935人で、その増加速度は徐々にですが緩やかになっていっています。死者数は293人、100万人あたりの死者数の割合は95人。日本の「5人」と比べると(ちなみに、韓国も5人)、これだけ厳しく店舗などが閉鎖されている割には「多過ぎないか?」感が否めません。
※ラスベガスの現状は「5/5 コロナ下のラスベガス:解雇の嵐」をご覧ください。
https://jp.bloguru.com/RuCommunications/372890/55
そんな、まだまだ予断を許さないネバダ州ですが、先日、スティーブ・シソラック知事が「ネバダ州回復へのロードマップ(Rpadmap to Recovery for Nevada):フェーズ1」を発表しました。フェーズ1は5/9日(土)から5/30日(土)まで適用されるもので、その後、1フェーズごとに2~3週間が予定されています。1日の感染者数、死亡者数などの一定データをクリアするごとに、フェースが進んでいきます。逆に、状況が悪化した場合は、フェースのレベルが下がることも示唆されていますので、経済再開に喜びつつも、注意深く進んでいかなければなりません。
州政府の公式発表を、下に大まかにまとめてみました。さらに詳しく、かつ正しい情報をご覧になりたい場合は、原本(下のリンク↓)をご確認ください。
https://nvhealthresponse.nv.gov/wp-content/uploads/2020/05/Roadmap-to-Recovery-Phase-One-Initial-Guidance.pdf
【リオープンできる店】
・レストラン
(使用可能な座席は50%のみ。各テーブルは6フィート(※1)の距離が必要、バーカウンターは引き続き閉鎖)
・理容室・美容室・ネイルサロン
(施術者はマスク着用。各椅子の間に仕切り推奨、仕切りがない場合は6フィートの距離。予約のみ)
・小売業(従業員はマスク着用、店内収容人数は50%以下)
・屋外型モール(屋内型モールはリオープン不可)
※1: 6フィート=約183 センチ
【リオープンできない店】
・カジノ
・ナイトクラブ
・料理を提供するライセンスを持っていないバー、パブ、居酒屋
・フィットネス施設
・アミューズメント施設
・公営プールなどのレクリエーションおよびコミュニティセンター
・スポーツイベント会場
・劇場、ライブ、エンターテイメント会場
・映画館(ドライブイン式はOK)
・レーストラック
・動物園
・水族館
・ボウリング場
・テーマパーク、遊園地類
・ミニチュアゴルフ
・風俗店
・エステサロン
・タトゥー店
・屋内型モール
カジノが始まらなければ、ラスベガスにとって本格始動とは言えませんが、小売店がオープンするのは、やはりうれしいものです。これまでスーパーに行っても、その周囲の店の中は真っ暗で、店の前の駐車場もガラガラ。見ているだけで、目に涙がにじんできたものですが、どうにか慎重に、うまくフェーズを進めていけたらと願うばかりです。
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平常時のインスタントラーメン売り場
――まず、コロナ以前にアジア人差別をされたことがあるか?
カリフォルニア州南部のアジア人はほぼ見かけないベンチュラカウンティー、アジア人の多いロサンゼルス、そして現在、ラスベガスの3カ所にトータル12年間住んでいますが、正直、全く、そんな体験はありません。それどころか、皆さん、とても、いや、とっても親切でした。私の日本人の友人も皆、言います。差別されたことなんてないと。新聞とかでそういう事件を見たことがありますけど、面白いですね、ああいうのを見ると、まるでアジア人差別がたくさん起こっているような印象を持ちます。
――では、コロナで甚大な被害が出ている現在のアメリカではどうか?
少し前、イランの感染者が爆発的に増えてきた頃、私の親友Sちゃん(在米40年)が「昨日さ…」と切り出してきました。
「中東出身風のおじちゃんとエレベーターで2人っきりになったわけ」
「それで?」
「そのおじちゃんがさ、私を見るなり二の腕を自分に口にあてて明らかに防御し始めたのよ」
「えー!」
でもさすがSちゃん、「おめーの方こそだろ!って思ったわけよ」と大爆笑しながら言います。
なんだかコミカルです。アジア人と中東出身風の人が密室でお互いをばい菌か!?と恐れて見合っている様子。それにしてもSちゃんは、何歳になっても箸が転げても大爆笑の人です。
私も差別体験を無理やり絞り出してみると、1つあるかもしれません。
先月、ウォルマートに行った時、インスタントラーメン売り場の前でじーっとラーメンを見つめていたら(棚が空っぽで、見知らぬ豚骨ラーメンが数個、転がってただけだったので)、すぐ背後に白人の子どもが走って来ました。
「I want to eat this!」
するとお父さんが私の背中にとてつもなく大きな声で
「No! That is from CHINA!!!!(「チャイナ」を超強調)We are not going to eat such a thing!(うちはそんなもの食べないから!)」。
最初に思ったのは「あれ!? 売れ残ってるのは日本の豚骨ラーメンですよ!」
次に思ったのは「アメリカのインスタントラーメンに中国製ってそんなにあったっけ。ニッシンとマルチャンが主流のはずでは!?」
そして最後に思ったのは、「あれ、私って思いっ切り見た目が中国人じゃん!私に言いたかったのかな?」(←遅い反応)。その棚の前には私しかいなかったので。もし私が中国人だったら、私の背中に向かってでっかい声でこんな風に言われたら、傷ついちゃいますよー。
それよりも何よりも、あの白人の子どもがかわいそうに思いました。あの「チャイナ!!」の言い方は子どもでも「悪い物」と感じ取ったでしょうに、中国の物は全部悪いんですかね。子どもは素直ですから、学校で中国系のアメリカ人を見たら、からかったり虐めたりしたくなるでしょう。
本当はこの「誰かを憎みたくなる」時期にこそ、憎しみをやみくもにぶつけることを親として推奨するのか、それとも中国系のお友達の気持ちなどを考えてみる機会にするのか、親は冷静になるべきと思うんですけどね。
それ以外は、まだ友人もアジア系の夫も含め、まだ誰からも特に「コロナで差別された」という話はありません。聞いても「ないよ」の一言です。
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MGMのベラージオホテル
2020年3/15日、ラスベガス経済の屋台骨ともいえるカジノ大手MGM Resortsは、ラスベガスのホテル13軒の営業を一時停止すると発表しました。きらびやかなホテルの数々がこの日を境に休業し、現在もまだ再開日は決まっていません。
それより早い3/13日の段階で、ネバダ州の知事は緊急事態宣言を発表。この段階のネバダ州の感染者はまだたったの1名でしたから、とにかく早い決断です。続く3/18日には全てのカジノ営業を停止させる「緊急指示宣言」を発令。そして3/20日は「必須/非必須ビジネスの緊急規制」、つまり生活に必須なスーパーや薬局などは営業可能で、その他の美容室や雑貨店などはクローズするよう指示が出ました。なお、飲食店の営業は可能ですが、テイクアウトのみとなっています。そしてこの規制が、今日まで続いています。
これら一連の決定は、日本と比べれば非常に速いと言えるでしょう。ちなみにネバダ州の土地の面積は日本の75%にもなります。言ってみれば日本より少し小さい1つの国のような感じです。そこに日本の人口の約半分しか住んでいないのですから、感染の危険度は必然的に日本よりも低いはずで、そういった視点から見てもすさまじく速い速度です。
さて、ここまで決断が速い速いと書きましたが、うどんの出前ではないので、速ければ良いというわけではありません。日本では企業の営業が一時停止になったとしても、経営者はできるだけ最後の最後まで解雇を避けようと努力してくれるでしょう。しかしアメリカでは違います。カジノの営業停止指示の翌週には、私のご近所の家や知り合いはほとんど「あっさり」と言える速度で解雇されました。鮮やかなほど、素早い対応です。子どもが中学生の我が家のお隣も夫婦そろって、そのお隣も、裏も、子どもが生まれたばかりの前の家も、知っている限り全員解雇。全てが高速展開です。
今年のネバダ州の失業保険申請者数は、地元紙『Las Vegas Sun』が4/24日に発表した記事によると、既に約37万人。失業率は州史上最悪となる17%にも達しています。日本の『東洋経済』の4/17日に掲載された記事では、日本の失業率はこれからコロナウィルスの影響で「3.3%にも達する」と予測しています。17%と3.3%を比較してみるだけでも、現在ネバダ州が置かれた非常に苦しい状況が分かるでしょう。
https://lasvegassun.com/news/2020/apr/24/nevada-unemployment-rate-hits-record-17/
https://toyokeizai.net/articles/-/344140
「潔くクローズ」することは諸刃の剣。潔ければよいほど失業率は潔くはね上がります。よって私は日本政府が取っている、ダラダラ作戦はなかなか良い線だと思います。日本政府はこういったグレーゾーン進行が得意ですね。ただ、カジノのような「密」な場所が、街の中心となる(いってみれば、パチンコタウン)ラスベガスで、ダラダラ作戦は厳しいと思います。感染の巣窟のようなイメージが付いたら、その後の街の再生にも悪影響を及ぼすはずです。なので、ラスベガスはラスベガスで最善の方法を取っていると判断できるかもしれません。
もちろん失業保険や補助金の給付も早いです(ついでに「枯渇」も早い可能性大)。こればかりは日本政府も見習った方が良いと思いますが、早いというのは、多くの場合、問題を起こしながら都度訂正していく方法でもあります。日本人はそういう文化に慣れていないかもしれません。これに関しては、また時間があれば、詳しく書いてみたいと思います。
さて、最後にここまで頑張っているネバダ州の死者数は、今日の段階で223人にもなります。人口が日本の約半分のネバダ州なので、乱暴に仮定してみると日本でいえば446人亡くなった感覚です(日本の死者数は本日510人)。個人的にはこれほどの規制を続けているのですから、もう少し結果が出てもいいと思うんですけどね。そこにまた、病院になかなか行けないアメリカの、別のテーマが見え隠れします。
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真似して作ってみた中国の焼餅。あまりおいしそうじゃない…でもカリッカリに焼けておいしかったんですよ!
コロナウィルス騒ぎが始まってから、続けて見ているYouTubeの番組があります。
中国は武漢に住むある一家の日常を撮影した、他愛もないと言えば他愛もない投稿なのですが、ほぼ家の中に閉じ込められた人々の大変な生活の様子を少しですが理解することができます。
ビデオはこちらです↓
https://www.youtube.com/watch?v=n7mo360f8S0&t=335s
優しいご主人とかわいくて料理上手な奥さん、そしてBabyと呼ばれている小さい男の子の3人家族。家から出られない、仕事にも行けない、会社からの給料は振り込まれなかった、けれども食料を買い、電気代などを払い、サバイバルしていかなければならない――そんなストレスフルな状況の中で、ご主人も奥さんもいつも明るく優しさにあふれる声で互いに話しています。
私はこういう家庭に憧れます。なぜなら私が育った家では、母が「家族だから言いたいことを言い合おう」という信条を強く持っていたからです。よって家族間では「自分が持つ中で最も悪い声と態度」で「互いを罵り合う」ことが認められていました。私は幼い頃からこれが本当に嫌でした。仕事や学校で疲れ切って家に戻っても、そこに安らぎはありません。こういう町全体が封鎖されるようなストレスフルな状況の中では、私の実家なら罵詈雑言が飛び交い、最後は家庭内殺人に発展しているかもしれません(とはいえ、苦労して育ててくれた母には感謝しかありません!)。
だから私は「もし自分が家庭を持ったなら…」といつも考えていました。「私は、一番大切な家族だからこそ一番優しい声で話すんだ」。
そういう私ですから、この武漢の一家族の明るく優しい言葉遣いにいつも心が温まるのです。
待機生活では結局、「家の中でどう楽しむか」が重要になります。このビデオに登場するかわいい奥さんは料理がとても上手で、全ての料理(炒め物、揚げ物、スープも)を一つの大きな中華鍋で作ります。それ以外にも、ある日は大きな瓶で白菜の塩漬けを作り、ある時はホットプレートで中国の焼餅を作るなど、どれも本当においしそうで、真似してみたくなります。
そして昨日、私も奥さんが作っていた焼餅を作ってみました!(上のリンク参照)
暗い気分になったら本当に意味でコロナウィルスに負けたもの同然ですから、元気良く過ごしたいものですね。
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