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神戸:ファルコンの散歩メモ

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今年の読書(49)『いつか陽のあたる場所で』乃南アサ(新潮文庫)

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今年の読書(49)『いつか陽の...
<乃南アサ>の作品は、32歳でバツイチ、バイク好きの女刑事「音道貴子シリーズ」は刑事物として読んでいます。その他の作品も数多くありますが、あまり馴染みがありません。

この本の主人公は、女性が二人です。<小森谷芭子(はこ)>29歳と、<江口綾香>41歳です。
二人にはそれぞれの事情で刑務所に入っていた前歴があり、それを隠しながら東京の下町谷中界隈で、新しい人生を歩み出します。

前歴を隠しながら仕事を覚え、ご近所の老夫婦たちの人情に触れ、娑場での生活に馴染んでゆく過程が、悲しいまでのユーモアで描かれています。
前科のある負い目を感じながら、二人は寄り添い励まし、お互いを思いやりながら、前向きに進んでゆく姿は、暗い内容とは正反対に、読み手側に生きることの意義を提示しているように思えます。

構成的には4篇の物語から成り立っていますが、この二人の今後の生き方が、気になるシリーズになりそうです。
#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

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エメラルド
エメラルドさんからコメント
投稿日 2012-04-13 23:16

訳ありの人生を歩む二人の女性の物語、どんな展開になるのか気になりますね。

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ファルコン
ファルコンさんからコメント
投稿日 2012-04-14 15:20

引け目を感じながら生活している二人の社会に対する目線、反面教師として考えさせられるところがあります。
つつしまやかな生活の中で、楽しむ姿はいじらしくもありますが、いい方向に進んでほしいです。

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