著者は<知の巨匠>と称される<外山 滋比古氏> 小生は典型的な<乱読派>なので興味深く読みました。 <セレンディピティ>~思いがけない事を発見する能力。 特に科学分野で失敗が思わぬ大発見につながった時に使われる。 乱読はジャンルにとらわれない。 なんでも面白そうなものに飛びつく。 先週は<モンテーニュー>を読んでいたが途中で脱線~今週は<寺田 虎彦>を読んでいる。 来週は<枕草子>を開いてみようと心躍らせるといったのが<乱読>である。 ちょっとやそっとでは<乱読家>にはなれない。 それが粗雑の読み方のように考えるのは偏見である。 ゆっくり読んだのでは、取り逃がすものを、風のように早く読むと案外得ることがあるところが大きく~乱読の効用である。 <積極的な乱読>は、従来の読書ではまれにしか見られなかった<セレンディピティ>が、可成り多く起こる。 本は読み捨てでかまわない。 本に執着するのは知的ではない。 ノートを取るのも、一般的に考えられているほどの価値もない。 心に刻まれないことを記録しても何の足しにもならない。 本が読まれなくなった~本離れが進んでいる近年<乱読の良さ>にきずくこと自体が<セレンディピティ>といってよい。 小生流の読書方法(乱読)が、<知の巨匠>に理解されたようで良い気分になった。