夏みかんとミカンの花ざかり~遺伝子組換えについて
5月
8日
ちょうどこの季節は、夏みかんとミカンの花がたくさん咲いていて、その花の匂いが充満しています。
うちの夏みかんが甘いのは、ミカンの花と交配しているからかな?
と、先日の生物学の授業で遺伝子組換え食品の話を聞いて思いました。
遺伝子組換えでは、第二世代を作らないように遺伝子操作を行っているようですが、植物遺伝子の突然変異で花が咲いてしまった場合は、その花粉が他の同一種と交配することも考えられます。
その場合は、自然界に存在しない遺伝子配列のDNAの第二世代ができるわけで、生態系に大きな影響が出てしまうこともあるかもしれません。
このような遺伝子汚染は、過去人類が経験したことがないので影響もわかりませんね。
うちの夏みかんとミカンは、同一種の自然交配なので全く問題ないです。
人間の作った交配動物では、イノシシとブタのイノブタとかライオンとトラのライガー、ヒョウとトラのレオポンなどは遺伝子操作していないので、自然界への影響は全くないようですが、同一種でも寿命が短かったりなど弊害はあるようです。
これからTPPで海外のものが安くスーパーに並ぶようになると思いますが、野菜や穀物など食品関係は遺伝子操作されているものがかなり多いので、輸入品など気になる方は表示をよく見てから購入するようにしたほうが良いようです。
現在日本で作られている食品には、遺伝子組換されているものはないようで、
青いバラなど自然交配では絶対に作れない草花などに、遺伝子組み換えの技術が使われているうようです。
この遺伝子操作はアメリカが進んでいて、カーギル社、モンサント社が遺伝子操作をした種を作る大手の会社だそうです。
遺伝子操作では第二世代を作れないようにコントロールされているので、一度この会社の種を使うと、次も同社の種を購入する必要があり、もし世界中が使い出した場合は莫大な利益がアメリカのもたらされることになりますね。
食品での遺伝子操作のメリットは、害虫に強い、生産コストが抑えられ安くなる、肥沃でない土地でも生産できる、収穫した作物が腐りづらく長期保存が可能、廃棄作物が減少、農業・畜産業での新製品の開発など、食料自給率の低い日本でも、とてもメリットのあることばかりですし、食料に困っている土地でも収穫ができるとなれば、飢えに苦しむ人を救うようにもなることも考えられます。
遺伝子操作したものでは、バラの香りのするトマトや腐らないトマト、農薬のいらないトウモロコシなどは既にあるそうです。
食料品ではない工業用産業物原料(例えばトウモロコシを原料としたバーボンや燃料など)、肥料などには、たくさん使われているようです。
遺伝子組換えは医療などの分野でもかなり研究が進んでいるようですが、映画の世界が着実に現実化していますね。
いろいろと考えさせられる授業内容でした。