神の君へ
12月
19日
先日、NHK大河ドラマ「どうする家康」が最終回を迎えた。
※以下、ドラマのネタバレになる箇所があるかもしれません。
“神の君”(かみのきみ)とは主人公・家康を指す。家康は、ナレーション等劇中で度々そう呼ばれていた。長きに渡る戦国の世を終わらせた、生き神様のような意味合いなのだろうか。
しかし、今回松本潤が演じた徳川家康のイメージは、天下統一を成し遂げた生き神様というものではなかった。
戦国武将としては落ちこぼれというのか、トップの立場に必要な判断力の低さが目立った。頻繁に「どうすればいいんじゃー!」と叫んでいた。
しかし、どこか微笑ましくもあった彼は、“ある事件”をきっかけに大きく変容してしまう。
その後も戦に戦を重ね、大坂夏の陣で豊臣を滅ぼし、やっと彼は天下人となった。
年老いて枯れていく彼は、見ていて切なかった。天下人としての威厳に、哀しみが纏われていく。しかし、気高さが失われることはなかった。
大坂夏の陣の一年後、彼は亡くなった。
個人的な感想としては…
燃えさかる大坂城での茶々 最期の言葉が胸に刺さった。現代日本人へのメッセージだ。
千姫(家康の孫で、豊臣秀頼に嫁ぐ。茶々は義母にあたる)が、家康に秀頼、茶々の助命を嘆願するシーンに涙。原菜乃華さんという若い俳優さん。これからが楽しみ。
ドラマ、映画を観る時、私にとっては主題歌、テーマ曲が重要。今回もテーマ曲に乗りながら楽しく観れた。