PDCAは時代遅れ?
3月
30日
日本は、バブルが崩壊し30年、この間国際競争力は下降の一途で、31位まで下落してしまった。
その背景には、いろいろな要因があるには違いない。その一つに、
PDCA一辺倒の経営だから、こうなってしまったのだという人もいる。
PDCAとは、計画(Plan)し、実行(Do)して、検証(Check)して改善(Action)を繰り返すサイクルをいう。
主に製造業の生産性を高めるために生み出された概念で、
事前準備と計画を綿密にしてから、実行することを重視した、改善を目的とするものだ。
このPDCAサイクルが健全に機能していたからこそ、
日本製品は特に品質面での競争優位性を確保できたのだと思う。
バブル崩壊と同期し、市場はどんどん自由化し、グローバル化していくことになった。
当然、顧客ニーズもマーケットも変化が激しくなっていく。
それ以降は、気候変動やら、地政学リスクやら、天変地異、コロナやらで、
もはや、予測が全くつかない、先が見えない、VUCAといわれる時代になってしまった。
すなわち、状況に応じて臨機応変に対応せざるをえない時代になってしまったのだ。
特に、未経験や未知のこと、既知だけど予測が全くつかないこと、途中で要求がどんどん変わる可能性があるものは、
PDCAの手法が通じなくなってきている。
それに代わる概念が、DCAPであり、OODAループだ。
DCAPは、PDCAサイクルをDOから始めるということ。
まず、やってみる!行動してみる。そこからの学びを次に活かす考え方だ。
OODA(ウーダ)も、意思決定の質を上げるアプローチで、
スピーディな行動を促すために、
「観察(Observe)」→「仮説構築(Orient)」→「意思決定(Decide)」→「実行(Act)」
のサイクルを早く回して仮説検証を繰り返すもの。
まずは、やってみる!
これをすると、当然、失敗もある。失敗の方が多いかもしれない。
その時に、組織に必要なのは、失敗を許容できる心理的安全性と、
情報共有などコミュニケーションの円滑化なのではないか。
変化の激しい時代に必要な組織は、上意下達の組織ではなく、
関係の質が高い組織づくりだとあらためて思う。
これからも強い組織への支援を強化していきたい。
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★日本エグゼクティブコーチ協会(JEA)認定エグゼクティブコーチ
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小川理恵(おがわりえ)
streeeam代表
働くあなたに笑顔と未来を届けるパーソナルコーチ
中小企業バックオフィスコンサルタント
HP
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