1月
23日,
2016年
春節に思う
取引先の工場では、今年は2月1日から14日までとなります。
従来はもう少し短いのですが、全員が揃わないと生産工程に無理が出るので
バラバラの休暇申請の最大公約数的な値で丸めたようです。
ここで、春節=帰郷 よって長期休暇との連想をされるかも知れませんが、近年は
実態が少し変わってきています。
以前は、出稼ぎの方々が遠い郷里に一年一度の里帰りとしてとても重要な休暇
でした。出稼ぎで家族は一緒になれる大事な期間でした。
その出稼ぎの方々も年齢を重ね、子供も働く年齢になります。
中国の農村部はおしなべて結婚が早いので、子供は勤労年齢に達しても
両親は40代が多いのです。
彼らは工場の近く住み、子供、地方から親も呼び寄せるケースも増え、帰郷
の必要がない場合が出てきています。
このようなケースでは、休むのは収入の減少になるから、休みを短くしてくれとの
要求が出始めています。
また、休暇中は転職情報を得やすく、春節後に出勤して来ない工員も少なく
ありません。
中国では転職経験は日本よりかなり多く、短期間でコロコロ変わるケースも
珍しくありません、労働、特にもモノづくりに関する精神は日本と根本から
違う言い切れます。
最初は言われたように、どうにかやるが、すぐに楽な方法(概して手抜き)を
行う。製品は検査が通れがOK、その検査も、不良品が滅多に出ないと疎かに
なる。これが普通の状態と言えます。
低賃金で仕送りは必須であった時代、彼らは懸命に働きました、それも長時間。
今は様変わりです、若年労働者は残業さえ嫌がります、賃金アップで生活が
豊かになったからでしょうか。
まもなく春節、今年の春節明けはどうなるのでしょうか・・・・・・
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