岩魚太郎の「秘密」の続き
1月
15日
タイガーマスク「伊達直人」発信からの善意の輪全国に広がっている。
善意は善意として大いに歓迎するが、入居者が喜ぶ表情を、テレビカメラは、意図的隠して報道している局もある。
それは何故だろう?
児童を養護施設に入居出来る年齢は、0歳児〜18までと聞いている。
それは、テレビ局も通学する児童が、児童福祉施設から学校に通っていることを公に公開してはまずい配慮があるからである。
学校でも、友達にも、公にすることでの差別を受ける可能性があるからである。
低学年の子供は、純真でもあるが、きつい言葉も平気で投げかける。
児童福祉施設からの一年生の入学式、ただ単純に言葉をかける。
小学校1年生である。
相手を見て配慮のなぞない。
「そのランドセル、タイガーマスクからもらったランドセルだろう、僕んちは、ママに買ってもらったんだ」
その言葉をかけられた養護施設の子供の気持ちを思うと、何と言って慰めたらよいのか言葉が見つからない。
養護施設の子供達は、一般の大人社会でも、子供達でも、偏見と屈折した同情心がある。
子供が喧嘩をした。
一般家庭の子供が怪我をした。
親は怪我をした自分の子供に対して言う。
「施設の子供と遊ぶのはよしなさい」
そのように決めつけるは訳では無いが、給食の未払いが、支払い能力がありながら未納の問題が話題なっている時代である。
そのような親は、児童施設に出向き抗議するだろう。
考えてほしい。
児童施設に入居している子供は、すべて100%親の責任で入居しているのである。
子供の意志で入居は不可能なのである。
親の虐待、育児放棄、両親の死等々、すべて親御自らの理由である。
生活苦からの入居はほとんど無い、生活保護制度を確立しているからである。
しかし、まだ偏見と差別の視線で社会は見ている。
テレビドラマ、犯人の過去は元児童施設で育ったと言う設定である。
私の場合も、終戦後、母の死、父親は病院の中、父は入院している現実では3人の子供を育てることは不可能である。
数少ない親戚も、松山の大空襲で被災している。
親戚の子供を預かる余裕なぞ無い。
育児放棄であったにしろ何にしろ、施設に入居している子供達のすべては、親の責任である。子供達に全く責任は無い。
しかし、施設に入居している子供達は、偏見で差別される。
「あの人は児童施設で育ったんだって・・・」と言われる。
タイトルで「秘密」と言う理由がそこにある。
社会人になって、「私は児童施設で育った」と言う大人といまたに接していない。
報道によると、児童養護施設は569施設、入所定員は33,994人、在所児(者)数は30,695人にも及んでいる。
ランドセルの善意を機会に、私たち大人の社会が、無意識に偏見の目線で見ていることに是非気づいてほしい。
投稿日 2011-01-15 21:36
ワオ!と言っているユーザー
投稿日 2011-01-15 23:28
ワオ!と言っているユーザー
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