暑さの続く中での夏期講習。
何コマか授業が続くとどうしても集中力が鈍ってきます。
そんな時はしきり直しの「漢字しりとり」
今日も上野毛でやってきました。
K先生・Y先生・W君の男性チーム対
Tさん・Wさん・私の女性チーム。
ルールはいたって簡単で制限時間内に二字熟語を
しりとりの要領で作っていきます。
今日の対戦は男性チームの勝利。
俄然負けず嫌いの虫がむずむずしてきた私は
これからの対戦に闘志を燃やしています。
勉強の能率が落ちてきたら、軽い体操や指相撲なども取り入れます。
家での勉強でも、だらだら時間をかけるのではなく
うまくリフレッシュして質の高い勉強をしていきましょう。
福井
「わからせようとするのではなく、わかろうとする」
大人からみると子どもたちは
知らないことも多く
つい教えてわからせようとしがちです。
この言葉に出会い、
一生懸命説明して納得してもらおうとするより、
わからない子ども達の気持ちを
わかろうとしてみました。
すると、一方通行だった言葉を
あーそうなんだねと笑顔で
聞いてもらえました。
コミュニケーションとは相手の立場にたつこと。
勉強も子どもの目線にたつことが
大事だと痛感しました。
また、出会った時ドキッとした言葉
「子どもは親の言う通りにそだつのではなく
親のしている通りにそだっていく」
如何ですか。
福井
夏期講習 指導中
何はともあれ、まずは図に置き換える。
先日、テレビの番組で版画家の棟方志功さんが生前に制作に取り組んでいる姿が紹介されていました。かなりの近視なのでしょう。版画からわずか10cm足らずの位置に顔を置き、四つんばいになって彫っていました。右手でさかんに彫刻刀を動かし、左手もそれに連動してしっかりと版画と体を固定し、むしろ体全体で彫っているという感じでした。人間が1つのことにもっとも集中しているときの姿で、見事なものでした。
子供達は時々、左手をぶらりと下げたままの姿勢で、右手だけで漢字の練習をしたり算数の問題を解いているときがあります。ある意味ではとてもリラックスできている感じがします。それに、言語や算数の問題を考えるのは左脳の仕事ですから右手が動いていれば問題がないようにも思えます。しかし、本気で漢字を覚えたり、難しい算数の問題を解こうとするときには自然と体全体がそのことに立ち向かう姿勢になるはずです。ですからそんなときには左手が遊んでいるはずがないのです。実際、左手をぶらりとさせていることが多い子供でも、時々その左手の指が問題文の大事な部分を指差しながら右手で式を書いたり、計算をしている姿を目にします。やはり、真剣に問題に立ち向かっているときには左手も遊んではいません。
少し前、問題を解くときやまとめをするときに図や表に表しながらすると、やり方を忘れてしまっても、その図や表を思い出し、解けるチャンスができるという方法を紹介しました。左脳が忘れてしまっても右脳がそのときの図や表を覚えてくれていたのです。ですから、問題を解くときには必ず右脳もまき込んで、体全体で問題に取り組まなければなりません。受験生にとって、左手を遊ばせておくなどとはもっての他なのです。
高校生のころ“にぎっているだけで学習の効果が上がる”という理由で、固いクルミの実を持ち歩き、勉強するときにはこれを左手ににぎったままする、なんてことが流行ったことがあります。今考えてみると、こうすれば左手の手のひらを刺激することにより右脳も働かせることができるという意味では、あながち気休めではなく理屈にあったことだったのですね。
小学生だとまだまだ右脳と左脳を思うように扱えないことがほとんどではないでしょうか。もし、頭の中が何となくバラバラで、集中して勉強に取り組めないようなことが多い人は、クルミをにぎったまま勉強するなんて方法も役に立つかも知れません。思い当たる人はこんな方法も試してみて下さい。もしかすると夏休み明けには、集中力の達人になっているかも知れません。
6年生の夏休み中の学習の成果は、翌春の受験の結果にとても大きな影響を与えます。しかし頑張りすぎて燃え尽きるにはまだ早過ぎる、難しい時期でもあるのです。ですから、勉強はだらだらと長時間やらず、集中して短時間ですますことが一番大切になります。そのためにはいつも右手のすぐ近くに左手を置いて、体全体で問題に取り組む姿勢が必要になります。
カーネル笠井
だいぶ前に、数学者のピーターフランクが、日本人や中国人に優秀な数学者が多いのは漢字のような複雑な言語を使っているからだと主張していました。そのときには、言語と数学のどこに関係があるのだろうと思いました。ところが、ちょうどそのころから人間の右脳と左脳の働きの研究がさかんになり、現在では言葉や計算などの論理的なことには左脳が係わっていることがわかってきたのです。そして面白いのは、左脳が動かしているのが右手を含む右半身なのです。つまり、右手が動いているときには左脳がさかんに働いているのです。では右脳の働きは何かというと、音楽や絵画などの芸術的なことや視覚的、直感的なことに係わり、左手を含めた左半身を動かしていることがわかっているのです。
あと面白いのは、新しいことを始めるときには、まずその内容を理解し、それを覚えようと左脳がさかんに働きます。そしてこれを繰り返しているうちに、その手順などを右脳が覚えてしまい、もう左脳が働かなくても無意識にできるようになっていくのです。ちょうどピアノの新しい曲を練習するときに、初めはコード進行などあれこれと意識しながら練習しますが、これを繰り返しているうちに指の動きを覚えてしまうのと同じ原理なのでしょう。
最近言われている“知識の暗記術で最も効果がある方法”というものがあります。これは、覚えたい知識をA4サイズ程度の1枚の紙にすべて書き込んでしまうというものなのです。多少字の大きさや全体のバランスにバラつきがあってもかまわないのです。そしてこれを使って何度も繰り返し覚える作業をしていると、この紙のどこに何が書いてあるのかを映像として右脳が覚えてしまい、この紙が1枚の写真のように頭に浮かんでくるようになるのだそうです。
夏休みには、是非自分だけの知識まとめプリントを作ってみませんか。ただし算数、国語、理科、社会の各教科ごとに1枚だけにするのが最大のポイントです。欲張っては元も子もなくなってしまいますので、自分なりに何をまとめるかの整理、工夫が必要になります。きっと、こうすることもまた効果的なのですね。
カーネル笠井
中学受験生の多くは、一時的にでも文具フェチになるようです。そして、意外なほど多くの出費だという話を良く耳にします。勉強する時間が長ければ自然と文具とふれている時間も長くなり、結果的に文具に興味を持つのは仕方のないことかも知れません。しかし、これからは勉強する“時間”よりも、勉強する“内容”が多くなります。ですから、あまり文具にかまっている時間はないはずです。
最近は便利なもので、1本で黒ボールペン、赤ボールペン、シャープペンシルがじゃまにならずにそろってしまいます。私はいつもそれ1本だけを持ち歩き、消しゴムさえもその頭に付いているものを多用しています。その代わり、カバンの中には常時1〜2本のスペアインクとヘッドの消しゴムを入れています。とに角、いろいろとじゃまなものがあると集中できないからです。
6年生のこの時期に、筆箱に20本も30本も筆記具を詰め込んでいる生徒は、例外なく集中力に問題があります。夏休み前に思い切ってこれを処分し、筆箱の中の筆記具は多くて5本以内にしませんか。そして文具フェチを卒業し、気分を一新して勉強に取り組みましょう。間違いなく集中力が増すはずです。
さらに、これを機に整理上手にもなりましょう。算数、国語、理科、社会の高度な内容を短期間に理解し、これを覚えていくにはかなりの処理能力が必要となります。これを一番助けてくれるのが整理上手だと思います。そして整理のポイントは“余分なものを作らない”ことだと思います。今の時期だと問題集もあれこれと手を広げないで1冊をていねいに繰り返し仕上げる事が効果的です。個人的にはノートさえも算数、国語で1冊、理科、社会で1冊の合計2冊だけにし、それぞれを前後から使っていくのが無駄がないと思っています。
こうしたことを続けていると、自然と本人に一番合った整理のコツが身に付いてくるはずです。次回は現在最も効果的だと言われる知識の暗記法について書きます。
カーネル笠井
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