眼鏡拭き (カーネル笠井)
10月
7日
その眼鏡拭きは十数年たった今でも1日1回は眼鏡を拭くのに使い続けています。しかし、当の眼鏡の方はそのときに買った眼鏡のすでに3代目になってしまいました。眼鏡拭きの前を眼鏡達が通り過ぎているようです。実は、妻もそのときに買った眼鏡拭きを今も愛用していて、こちらも同じように眼鏡だけが通り過ぎているのです。まるで、“主客転倒”といった感じになっているのです。
主客転倒とまではいかなくても、同じようなことが受験勉強でも良くあります。この時期、受験のカリキュラム学習はどこの進学塾でもほぼ終了しています。今後は、実践力と苦手教科や苦手分野を克服するための時期に入っているのです。ですから、受験生の課題は個々に異なり、これを同一の教材や同一のカリキュラムでまかなおうとするのにはかなりの無理があります。自分の苦手とじっくり向き合う時期だからです。そして、カリキュラムに追われることなく自分の苦手に取り組むようになると、意外とその教科の今まで気が付かなかった面白さがわかり、今まで何で苦手に感じていたのかわからないほど好きになってしまうことが良くあるのです。
秋の夜長、まだ鳴いている秋の虫の声を聞きながら、あわてずに苦手教科に取り組んでみましょう。もともと苦手なんていうのは自分で勝手に決めて、勝手に思い込んでいるだけなのですから。今こそ苦手を楽々克服するチャンスです。
カーネル笠井