偏差値10差に挑戦 (カーネル笠井)
11月
14日
以前、そんな特徴のある学校の学校別クラスを担当していて、不思議に思ったことがありました。そのクラスの成績上位の子はやはり高い確率で合格していきます。ところが、成績が中位の子と成績が下位の生徒ではほとんど合格率が変わらないのです。むしろ、成績下位の生徒の合格の方が目立つほどでした。成績が下位ということで最後まで気を抜かずにがんばったということも一因なのかも知れませんが、その学校向けの対策が個人の問題点まで解消できなかったことにあることが後になってわかりました。
ですから、学校別の対策とそれに対する生徒の問題点が同時に解消できれば、偏差値が10も上の学校への合格が可能となるわけです。
「私の受ける学校の算数はパズルみたいな問題が良く出るし、相似比と面積比を使った問題も良く出るんだ。」などと、自分なりに過去問演習から傾向をつかみ、合格していったスーパー小学生も多くいて感心させられます。むしろ、学校側もこんな生徒を求めているのかも知れません。
集合授業の塾に通っていると、冬休みの長い時間、総合的に全内容をこなしていくのが主流です。これでは合格が遠のいてしまうことさえあります。こうならないようにするには、冬休み前に自分の受験校の過去問演習にじっくり取り組み、その記憶を持った状態で授業に出るのです。すると全範囲を学習していても、あっ、この問題は過去問に似たものが出ていたと気付き、その学校向けの内容をしっかりと身につけることができるのです。
以前から、「敵(入試)に勝つには敵(受験問題)を知ること」と言われ、受験問題の研究をうながしてはいますが、小学生にはこれがなかなかできないのが現実です。でも、あきらめるわけにはいかないですね。まずは自分なりに問題の背景にいる自分が中学生になったら習うかも知れない先生(入試問題の作成者です)の求めていることを考えながら過去問演習に取り組んでみて下さい。
カーネル笠井