四海一家と中華
2月
29日
ポートランドで宿泊したホテルは中華街の入り口にあり、この立派な中華門は玄関を出たところに構えていた。
初めて見る4字熟語を辞書で調べてみると
「真心と礼儀を尽して他者に交われば、世界中の人はみな家族のように仲良くなること、またそうすべきであること。「四海」は四方の海、転じて天下。世界中の意」と説明されていた。
古代の中国の哲人が作ったであろう熟語は見上げたものではある。
しかし古来からの中華文明の専制君主たちが周辺国への抑圧と搾取を重ねてきた現実との乖離が甚だしい。
「中華」とは、自分たちが世界の中心であり、すなわち華。
周辺民族は文明人としては劣る蛮族でありそのような名前をつけてきた。
すなわち「北狄」「東夷」「南蛮」「「西戎」と言うように。
わが国が中国の歴史書で初めて記録されているのは、後漢の時代に「東夷伝」中の1節であった。
「倭」という歪な呼び名の東に住んでいる夷(エビス)なのである。