膣痙攣 vaginismus
8月
23日
膣痙攣 vaginismus という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
私は、牧師として人々の悩みを聞いたり、臨床心理士としてトラウマの癒しに導くために話しを聞きますが、この言葉は珍しくありません。
私が直面する方々のケースは、小さい時から教会で育った、あるいは劇的に神様に出会い若い時に教会に行きだした方によく見られますが、性交渉の時に全く膣の筋肉が開かず性交渉ができない、あるいは痛みがある、十分に開かないという問題になります。
膣痙攣は、膣を囲む骨盤底筋群の筋肉が無意識に痙攣する状態であります。
教会で性の話しは、婚前交渉をしてはいけないということ以外、話されることはほとんどないと思います。
また、問題があってもだれに話していいか分からない分野となってます。
膣痙攣は、自分の体なのにコントロールできないので、何が起きているのか、どうしたらいいのか分からず、悩んでおられる方が多いです。
なぜ起きるかというと、ずっと頭の中で性交渉は悪い(婚前交渉)ものであるから、避けてきたこと、また抵抗してきたこと、そして、恐れをもってきたことにより、筋肉がそれを結婚したからと言って急に解放することということができなくなってしまう、心身症状となります。
恐れというものはそのように体に強い影響を及ぼすものです。
脳科学的なことはここでは書きませんが。
私たちの体は頭の中で起きていることに常に繋がっています。
私はトラウマを癒しに導くときに、頭と体を繋げていきながら、徐々に体を解放していく働きします。
膣痙攣もそのように恐れをまず取り除くことから始めます。感情や五感は体に住んでいるものですから、少しづつ、体でどう感じるのかという能力を広げていきます。
大たい、膣痙攣の方は、すべての感情が良い感情であるとは思ってない方が多いです。
いつも、カウンセリングの時は、
感情は神様からのメッセージですよ、ということから入ります。怒りも、悲しみも、感じていいんですよ。そうでないと、喜びさえ感じにくくなってしまいます。
少しづつ、感情を感じれるようにお手伝いしていきます。
そうすると体の方も徐々に開いていきます。
また、宗教の教えから来ている恐れではなく、実際にレイプ被害にあいそうになり、過去に必死に抵抗したことがある人、性的虐待された方も、膣痙攣になられています。
トラウマは、恐ろしい記憶を覚えておきたくない、同じ気持ちを感じたくないので、頭と体が解離している状態を作ります。そうでなければ、日々の生活が難しくなりますから。
そちらの治療も同じです。怖かった出来事を徐々に咀嚼し記憶の痛みを癒しに導き、体でいろいろな感情をとらえていく練習をします。
もし、これを読んでいる人の中で、共感する方がいらっしゃったら。
自分に優しく、恵みの中で、ゆるやかに、心を大切に日々をお過ごしください。
カウンセラーに診てもらってください。
あなたはとても大切な人です。
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