ホセア一章 Hosea Chapter1
9月
6日
人というものは、それぞれ自分の物語を生きています。誰でも、自分というストーリーを持っています。私たちの脳もまたたくさんのストーリーを蓄積させながら、自分という道のりをメイクセンスしながら生きています。あなたにも、ストーリーがあるはずです。しかし、こんなことは、ないでしょうか。どうして、あのことが私に起きたのだろう。とか、どうして、私はこの家に長女として生まれてきたのだろう。などと。。メイクセンスしたいのだけど、できないことも多いのが事実。また、自分でメイクセンスさせようとするから、その過程で、不健康な考え方に傾いたりもするものです。私たちのストーリーの中に、私たちを素晴らしく造って下った神様をお迎えしたらどうでしょうか。神様なしには、私たちのストーリーもつながらなかったりするものです。今週から、神の人ホセアのお話しを読んでいきたいと思います。ぜひ、心の片隅に、創造主なる神を置いて読んでいきましょう。
ホセア1章
1 ユダの王ウジヤ、ヨタム、アハズ、ヒゼキヤの時代、イスラエルの王、ヨシュアの子ヤロブアムの時代に、べエリの子ホセアにあった主のことば。2 主がホセアに語り始められたとき、主はホセアに仰せられた。「行って、姦淫の女をめとり、姦淫の子らを引き取れ。この国は主を見捨てて、はなはだしい淫行にふけっているからだ。」3 そこで彼は行って、ディブライムの娘ゴメルをめとった。彼女はみごもって、彼に男の子を産んだ。4 主は彼に仰せられた。「あなたはその子をイズレエルと名づけよ。しばらくして、わたしはイズレエルの血をエフーの家に報い、イスラエルの家の王国を取り除くからだ。5 その日、わたしは、イズレエルの谷でイスラエルの弓を折る。」6 ゴメルはまたみごもって、女の子を産んだ。主は彼に仰せられた。「その子をロ・ハマルと名づけよ。わたしはもう二度とイスラエルの家を愛することはなく、決して彼らを赦さないからだ。7 しかし、わたしはユダの家を愛し、彼らの神、主によって彼らを救う。しかし、わたしは弓、剣、戦い、および馬、騎兵によって彼らを救うのではない。」8 ゴメルは、ロ・ハルマを乳離れさせてから、みごもって男の子を産んだ。9 主は仰せられた。「その子をロ・アミと名づけよ。あなたがたはわたしの民ではなく、わたしがあなたがたの神ではないからだ。10 イスラエル人の数は、海の砂のようになり、量ることも数えることもできなくなる。彼らは、「あなたがたはわたしの民ではない」と言われた所で、「あなたがたは生ける神の子らだ」と言われるようになる。11 ユダの人々とイスラエルの人々は、一つに集められ、彼らは、ひとりのかしらを立てて、国々から上って来る。イズレエルの日は大いなるものとなるからである。
○ ホセア… 救いの意味
私たちにも、名前があり、意味があります。
○ 預言者
当時は、神様は、預言者を通して民に話しかけておられました。ホセアも預言者の一人でした。
○ 歴史的背景
北王国末期の四十年間に、ホセアは預言者として働いていた。アモスと同時期。イザヤとミカはホセアの後輩。彼の預言した時期の王たちは、ユダ、南では、ウジヤ、ヨタム、アハズ、ヒゼキヤ、イスラエル、北では、ヤロブアム二世です。
ホセアからさかのぼって200年前に、十二部族の中から十部族がダビデの王国から離れ、金の子牛を神とする国を立ち上げた。神は、エリヤ、エリシャ、アモスを遣わし、そして、この時、ホセアを遣わした。彼の生きた時代は、北王国では、繁栄していた。
○ 北イスラエル・北王国 ヤロブアム二世 (BC790-749)
○ 神の言葉
2 主がホセアに語り始められたとき、主はホセアに仰せられた。「行って、姦淫の女をめとり、姦淫の子らを引き取れ。この国は主を見捨てて、はなはだしい淫行にふけっているからだ。」2 When the Lord began to speak through Hosea, the Lord said to him, “Go, marry a promiscuous woman and have children with her, for like an adulterous wife this land is guilty of unfaithfulness to the Lord.”
預言者として、神の声を聞き始めたとき、主はホセアに、姦淫の女を娶れと言われました。これは、必ずしも、ゴメルが姦淫してたという文字通りの意味でなく、当時は、他の神々について行き、自分の身をゆだねていたイスラエルの民を姦淫の女に例えている。姦淫の民といってもいいほどの民。その中の一人と結婚するように、という意味。しかし、当時、偶像礼拝において、不倫行為を伴っていたこともあり、一人の人に貞淑であることは、文化的にも難しかったとされています。
ホセアが誰と結婚したかを私たちに適用するつもりはありません。
しかし、考えてみると、ホセアの人生を通して、神が語られ、彼の結婚を通しても神が語られるとすれば、新約の時代、祭司であり王である私たちの人生の出来事、そして、ストーリーに神のメッセージ性が秘められていることを心を留めましょう。
あなたの成功も失敗も、誰と結婚した、しない、も、全部、神にあっては、メッセージなのです。しかし、神ぬきでは、メッセージとはなりません。。。
〇 預言者の資質
ホセアは、神の言葉の通り、行って、ゴメルをお嫁さんにしました。ここで考えてみたいことは、神の人の資質です。
預言者とは、神の言葉を預かり、それを届けることです。その働きには、神の言葉に忠実であることが求められます。与えられたものに対して忠実でなければ、私たちは、メッセージを人に与えることができないからです。あなたの行動は、内にある神の言葉の現れ。
一章では、ホセアとゴメルは、愛し合っていることがうかがえます。二人の間に三人もの子供が生まれました。また、ゴメルも貞淑を尽くしていることがうかがえます。ホセアは、彼女を妻として愛しており、ゴメルもホセアを愛していたのだと思います。
○ 子供たちの名前
神は、三人の子供に名前を付けるように、言われました。ホセアは、言われた通りに、しました。その子供たちの名前が、イスラエルの未来を示す、預言になっています。
第一子 男 イズレエル … エフーが残虐をおこなった土地名前、イズレエルの谷からとっている。エフーは、バアル礼拝のアハブ王と王妃ジャズベルをやっつけ、バアル礼拝者をことごとく殺した人。しかし、ヤロブアムの金の子牛を拝むのはやめなかった人。神のイスラエルに対する刑罰の時が近いということを示すために、エフーが多くの報復の血を流したイズレエルと名付けた。また、「集める」と「散らす」の意味もある。やがて、神によって散らされるという意味としてここでは使われる。
第二子 女 ロ・ハルマ … もう二度と愛することはない。の意味。
第三子 男 ロ・アミ … 私の民ではない。の意味。ロは、でないの意味。
○ 回復の約束
V10, 11 イスラエル人の数は、海の砂のようになり、量ることも数えることもできなくなる。彼らは、「あなたがたはわたしの民ではない」と言われた所で、「あなたがたは生ける神の子らだ」と言われるようになる。11 ユダの人々とイスラエルの人々は、一つに集められ、彼らは、ひとりのかしらを立てて、国々から上って来る。イズレエルの日は大いなるものとなるからである。