もし、あなたが見ることができればIf you can see it...
6月
9日
2 列王記 2:6-14
6エリヤは彼に、「ここにとどまっていなさい。主が私をヨルダンへ遣わされたから。」と言った。しかし、彼は言った。「主は生きておられ、あなたのたましいも生きています。私は決してあなたから離れません。」こうして、ふたりは進んで行った。7 預言者のともがらの五十人が行って、遠く離れて立っていた。ふたりがヨルダン川のほとりにたったとき、8エリヤは自分の外套を取り、それを丸めて水を打った。すると、水は両側に分かれた。それで二人はかわいた土の上を渡った。9渡り終わると、エリヤはエリシャに言った。「私は、あなたのために何をしようか。私があなたのところから取り去られる前に、求めなさい。」すると、エリシャは、「では、あなたの霊の、二つの分け前が私のものになりますように。」と言った。10エリヤは言った。「あなたはむずかしい注文をする。しかし、もし、私があなたのところから取り去られるとき、あなたが私を見ることができれば、そのことがあなたにかなえられよう。できないならば、そうはならない。」11こうして、彼らがなお進みながら話していると、なんと、一台の火の戦車と火の馬が現われ、この二人の間を分け隔て、エリヤは、たつまきに乗って天へ上って行った。12エリシャはこれを見て、「わが父。わが父。イスラエルの戦車と騎兵たち。」と叫んでいたが、彼はもう見えなかった。そこで、彼は自分の着物をつかみ、それを二つに引き裂いた。13 それから、彼はエリヤの身から落ちた外套を拾い上げ、引き返してヨルダン川の岸辺に立った。14彼はエリヤの身から落ちた外套を取って水を打ち、「エリヤの神、主は、どこにおられるのですか。」と言い、彼が再び水を打つと、水が両側に分かれたので、エリシャは渡った。
今日のお話しは、偉大な預言者エリヤからその後継者エリシャにバトンタッチする場面です。エリシャは、ずいぶん前に神様から選ばれて、エリヤの後継者の召しをもらっていました。そして、それをエリヤも知っているし、周りのものも知っていました。
2King2:1主がエリヤをたつまきに乗せて天に上げられるとき、エリヤはエリシャを連れてギルガルから出て行った。And it came to pass, when the Lord was about to take up Elijah into heaven by a whirlwind, that Elijah went with Elisha from Gilgal.
エリヤは、エリシャに付いて来ないようにいいましたが、エリシャは聞きませんでした。そんなことが三回ありましたが、エリシャは決してエリヤから離れようとはしませんでした。
三回目が、先ほど読んだ場面でした。
9節で、エリヤはエリシャに言いました。「私は、あなたのために何をしようか。私があなたのところから取り去られる前に、求めなさい。」“Ask! What may I do for you, before I am taken away from you?”
そこで、エリシャは、「では、あなたの霊の、二つの分け前が私のものになりますように。」と言った。“Please let a double portion of your spirit be upon me.”
「二つの分け前」の言葉の意味するところは、長男が父から相続を受け取るための、長子の権利を意味しています。(申命記21:17 But he shall acknowledge the son of the unloved wife as the firstborn by giving him a double portion of all that he has, for he is the beginning of his strength; the right of the firstborn is his.)
すなわち、エリシャは、肉の子どもとしてではなく、エリヤの霊の子どもとして、霊の遺産相続をもとめたのです。エリヤの始めた神様の仕事を全うするために、霊的な遺産をもとめました。
ここで、エリシャを通して、”召し” (神様が天命としてお与えになる使命)に必要なことをおさらいしたいと思います。
エリシャは、①神によって召されました。エリヤを通して。神様からの召しが第一に必要。
②そして、エリヤの下で訓練を受けました。摂理と環境が整うこと。
③エリヤにも、周りの人々にも、エリヤの後継者であると認められていた。
ここまでは、今までも何度もお話ししてきましたね。
そして、今日はもう一つ。エリシャは、 ④ さらに自ら求めた。と言う点です。
エリシャは、エリヤが来るなと言っても、決して離れませんでした。自分の求めているものを得るまでは。聖書の神様は自分から求める人に必ず見つけられます。必ず、与えられます。
エリシャは、召しがあり、人に認められるだけでは満足しませんでした。はっきりとした霊的な遺産を受け取りたかったのです。それは、神様の仕事をしっかりとやるためでした。
神様は、このような人を今日求めておられます。
この霊の二つの分け前をお願いされたエリヤは言いました。
10節 「あなたはむずかしい注文をする。」”You have asked a hard thing.” なぜなら、霊的なものをお与えになるのは、エリヤではなく、神だからでした。
しかし、エリヤは、無理だとは言いませんでした。その代わり、このようなことを言っています。 「 しかし、もし、私があなたのところから取り去られるとき、あなたが私を見ることができれば、そのことがあなたにかなえられよう。できないならば、そうはならない。」 Nevertheless, if you see me when I am taken from you, it shall be so for you; but if not, it shall not be so.”
★ If you see….
あなたが見ることができたら。。。。と言いました。
ん? と思いますね。 どうして、それができたら霊的な遺産が願ったとおりにもらえるんだろうか。。。と。
「見る」とは、
to see, look at, inspect, perceive, consider
1. to see
2. to see, perceive
3. to see, have vision
4. to look at, see, regard, look after, see after, learn about, observe, watch, look upon, look out, find out
5. to see, observe, consider, look at, give attention to, discern, distinguish
6. to look at, gaze at
エリシャは、火の戦車が来て、エリヤを天に連れて行くのをとうとう見ました。
皆さん、天に生身の人が上っていくのを見たことがありますか? エリヤは、そのまま天の御国、天国に生きたままのぼっていったんです。まるでエノクです。しかし、彼の場合は目撃者がいませんでした。まるで、イエス様です。なんとも不思議な光景だったことです。肉の世界から霊の世界に移されていく人を肉眼で見るのですから。。。。
私は、こう思うのです。エリシャには、肉と霊の両方を同時に見ることができたのです。今まで肉でしか見なかったものが背後に働く見えない霊の世界を見るようになったのです。そして、それが見えたとき、霊的遺産がエリヤから相続できたのです。
「あなたが見ることができるなら」目に見えない世界を見るには、信仰が伴います。ヘブル11:1 「信仰は望んでいる事がらを保証し、目に見えないものを確信させるものです。」とあるとおりです。エリシャは、信仰を働かせ霊の世界と肉眼で見える世界が一つになるところを見ることができたのです。
もしも、あなたの目の前で起きていることが困難で、どうしていいか分からないことがあっても、あなたの望んでいること、信仰の目をもってみるなら、霊的な世界が見えてくるのです。
ただ、肉眼で見えることをみて判断するのではなく、信仰の目でみることができますように。
もし、見えたら、それは、あなたのものになるからです。
後に、エリシャは、6章 人の霊の目を開かせたり、目をくらませたりしています。召使に対しては「目を開いて、見えるようにしてください」(17節)と祈り、アラムの軍隊に対しては「盲目にしてください」(18節)と祈りました。するとそのようになったのです。霊の目を開く油注ぎが与えられたのです。
★ 後継者として
リーダーの肉の部分ばかりに目をとめるのではなく、背後に働いている神の霊に目が開かれるように。また、私たちは、みなイエス・キリストによって天の相続を受け取る資格があります。キリストを見続けようではありませんか。この夏、しなければならないこと、したらいいようなアイデア、ミニストリーなどたくさんありますが、まず、イエスキリストを見つめましょう。そして、私たちの霊の目が開かれますように。
あなたは、何を見ますか? 霊の世界と肉の世界が一つになるとき、信仰の目でみることができるとき、見たものはあなたのものとなるのです。
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