ベーシックインカムで年金を廃止するという考え・・・・・どう思いますか??
5月
9日
ベーシックインカムは、無条件・一律で全員に給付する制度で、年齢や納付実績を問わず所得保障を目的とします。
仮に全国民に月額10万円のベーシックインカムを給付する場合、年間の財政規模は約150兆円前後に達します。
現在の年金給付費(厚生・国民年金を合わせて約55兆円)よりもはるかに大きくなります。
財源確保には消費税大幅増・所得税累進強化・社会保障費の見直しなど、国民全体に大きな負担がかかります。
高齢者層の生活水準低下の懸念
高齢者層の生活水準低下の懸念
現在の公的年金の平均支給額(厚生年金で夫婦合算約22万円/月程度)に対して、BIが仮に月10万円であれば大幅な減額になります。
年金だけで生活している高齢者にとって、生活の維持が困難になる可能性があるため、政治的にも実現が非常に困難。
過渡期の対応が複雑
年金だけで生活している高齢者にとって、生活の維持が困難になる可能性があるため、政治的にも実現が非常に困難。
過渡期の対応が複雑
すでに年金を納めてきた人たちに対して、「あなたの納付は無効。代わりにBIを一律支給します」というのは、制度的・倫理的に受け入れがたいものになります。
ベーシックインカムの導入と年金制度の廃止を一体で進めるのは、現実的には非常に難しいと思います。
ベーシックインカムの導入と年金制度の廃止を一体で進めるのは、現実的には非常に難しいと思います。
財政負担、制度の公平性、移行措置、政治的な反発など、乗り越えるべき壁が多すぎます。