窓の向こうに広がる緑が、ゆっくりと風にゆれています。うちの猫ちゃんといっしょに外を眺めます。
鳥の声と、草の匂い。昔はこんな静けさが退屈で仕方なかったのに、今ではこの静けさこそが、自分を支えてくれているようです。
日々、いろんなことが起きます。
嬉しいこともあれば、寂しい別れもある。けれど、その全部が自分という人間をかたちづくってきたのだと、今は思えるのです。
「少し立ち止まる」
たったそれだけで、心に風が通り抜けていくのを感じることがあります。
それは決して空虚じゃない。
儚いけれど、確かに生きたという時間の重み。
今日も、珈琲の香りがそれを思い出させてくれました。