ギター余話

「アリタさん、会いたかったわ！！」

「アリエさん･･･」


驚きながらも懐かしさでいっぱいになるアリタ･･･。

「あっ！！誰か来る･･･」


見られては班長に通報されると逃げ出そうとするアリエ。


「大丈夫誰も来ないよ」

引き留めるアリタ。

振り返るアリエに熱い熱い接吻･･･。

アリタは燃えていた･･･！！


離れ離れになっていく久しく、

いとしさ百倍のアリエだった･･･。

「おいっ！！そこの二人何をやっているか！！」


びっくりする二人に班長の無情な怒鳴り声が響いた。


「今、冬に向かっての重要な作業中っだぞ！！」

「分かってるのか！！」

怒鳴る班長の声は震えていた。


アリの世界にとって食料の乏しくなる冬に向かっての作業は死活問題だ。


二人はもっともな班長の言い分に、

ただただ狼狽するばかりだった･･･。

「班長、許してくれ！！」


「こんなときにとんでもないことだ！！」


「離れ離れになって久しかったので、つい懐かしさで･･･」


「懲罰会議ものだ！！」


「すいません許してください･･･。」


ほとんど返す言葉もなくうなだれる二人･･･。


哀れに思ったのか班長は、

語調も穏やかに、


「とりあえず今回は見逃すから持ち場に戻れ･･･」

後ろ髪を引かれるように去っていくアリエ･･･。


見送るアリタの顔にはさみしさがあふれていた。


またいつ会えるかもわからない二人･･･。

運命は無情だった･･･。

二人の距離は一気に遠くなる･･･。


秋の森に吹き抜ける風は冷たさが増していた。

果たしてこの二人は再び会うことができるのだろうか･･･。

「おいっ！！馬鹿野郎」

「なに見てんだよ！！」


デジカメ「イヤー･･･見てるわけじゃ･･･」


「うるせい！！こっちは気がたってんだ！！」

「とっとと失せろい！！」


デジカメ「これから寒くなりますのでお風邪などひかれませんように･･･」


「うるせい！！はやく失せろ！！見せもんじゃねぇ･･･」


デジカメ「ははっ･･･、失礼します･･･」

画角がシーンによって換えてありますね、効果が倍増しています、さすが・・・・

カメラワークの勝利でしょうか･･･。


監督を兼ねているのでなかなか大変です･･･(^。^)

ユニークですね。おもしろいですね。

係長と設定しないで班長と言う設定がいいですね。

まったく暇人の遊びですね･･･。


暇ななわけじゃないんですが、

単純に仕事を放り投げて没頭した作品です･･･。


やはり係長というと生々しいので、

やんわりと班長ということで･･･。

見事な脚本で、楽しませて頂きました。


なぜか、勝新太郎と田村高廣の『兵隊やくざ』を思い出してしまいました。

蟻さんが兵隊に思えたのでしょう。

なんだかただ馬鹿ですねぇ･･･、

と言っていただけたほうがいいかも･･･<(_ _)>


「兵隊やくざ」とはまたぐっと古くなりますねぇ･･･。

ちょっとテレビで見たくらいであまり記憶がないです･･･。

デジカメさんだけが見守る中、ありんこ劇場が繰り広げられていたのですね。

微笑ましい純愛劇場でした。

とても人様には見せられないですねぇ･･･。


って、ブログに書いてしまったわですが･･･。

これも一つの演技力ですねぇ･･･。

アリたちの･･･。