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投稿日 2017-01-23 09:32
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
職場に着く 逃げる逃げる とはいうものの ロビーで缶コーヒー この数十分が好きなんだ あと三十分ある 一口、コーヒーを あと二十分ある 一口、コーヒーを あと十分しかない 一口、コーヒーを こんなことを 三十年もやっている 逃げながら何を 蓄えているのだろう さあ 缶コーヒーにキャップをして そろそ...
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投稿日 2017-01-23 09:10
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
一歩、外はもう凍る準備のできた匂い たいして収穫のない週末を引きづり 踏み出せば一通のメールに気づく おはようございます、と 温かいお言葉を頂いたのなら 背筋が空へ向かう思い 私は今日もありがとうございます、と 前に進むことができる 感謝しながら始まるよ、一日が...
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投稿日 2017-01-23 01:10
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
フロントガラスの向こう 小さな子どもとお父さん 車の中まで遊ぶ声が聞こえてくる その光景を ついこの間のように想い出す 走って、転んで、泣いて、笑って 息子に振り回され おーい、と言って追いかけた 用を済ませた帰り なんとなく公園に立ち寄り 駐車場でシートを少し倒し 昨日のことを想い出していた 就活...
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投稿日 2017-01-22 13:15
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
台所に立ち 昨夜の食器を洗っている 足から冷えてきて 洗い上がる時間ばかり 計算している あとは すすぎ洗いすれば終わる そんな時に油断は襲う クシャミだ その瞬間 大声で叫んだ うおっ と 座り込んで 動けなくなる 腰をやってしった これで一週間は キツい 日々になってしまう お先真っ暗だ 急性腰...
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投稿日 2017-01-20 21:05
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
ピアノの音は波になり 君に寄り添っては浮き沈み しなやかだった指 もう僕には絡まない 涙が面影を追いかけて 幸せの音 想い出そうとすればするほど 遠く取り戻せない刹那 風に吹かれる旋律 心情は寂しさの波を象る 海になった君 どうか許して欲しい 過去に生きてしまうことを 鍵盤を沈めながら 僕は君の波間...
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投稿日 2017-01-19 07:31
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
イヤホンの冷たさが 朝の厳しさを伝え 飽きもせず同じ歌ばかり すでに疲れ果てた労働者の皆さん 電車で揺られた視線は 現実を離れた場所に向けられて 哲学に蓋をして 繰り返す日々の疑問は 最初から知らなかったことのように 答えを求めるようとはしない 社会に沿って自分を守っている日々 だけど朝ぐらいは何処...
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投稿日 2017-01-18 06:35
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
アフリカで旅人が トラックの荷台に乗っている そんな映像を見ていた 轍のある土の道沿いには ぽつんぽつんと家が建ち、村がある 歪んだアスファルトの道沿いには 家や店が建ち、町がある そうか 道が村や町をつくり 生活の地図を賑やかにするんだ ひとが歩き、自転車が走り バイクが走り、自動車が走り トラッ...
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投稿日 2017-01-16 20:49
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
春をまつ冬の寂しさに 僕は狼狽えている 春を生む冬の強さに 僕は憧れている 冬に積もる感情の欠片 僕はその下に ふたつの種を植えている 希望と不安...
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投稿日 2017-01-15 22:34
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
ごぼうや里芋から土の匂い 大地の神秘を感じながら 皮を剥いていく 豚肉を炒め 野菜を炒め 出汁を入れて灰汁をとり 生姜も入れてみよう 冬にはこれだよな 台所に椅子を持ち込み 音楽を聴きながら 夕ご飯の支度をしている 毎日のことだから 楽しくやろうじゃないか 台所はピカピカにして 気持ちよく手際よく ...
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投稿日 2017-01-14 13:44
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
疎らな雲。 間から明るい陽だまり。 でも雪が降ってきました。 今日は愉快な天気だ。 そして、絵を描く充実。...