-
投稿日 2019-12-20 20:02
神戸:ファルコンの散歩メモ
by
ファルコン
これまでに様々な夫婦の、親子の、家族の愛を問い続けてきている<矢口敦子>の、文庫描き下ろしが、本書『海よりも深く』(2019年1月25日)です。 大学4年生の「佐藤真志歩」は、母親との関係をこじらせて、卒論で忙しいと言い訳をして冬休みに実家のある函館に帰省しませんでした。元日からカレー屋のアルバイト...
-
投稿日 2019-12-17 20:02
神戸:ファルコンの散歩メモ
by
ファルコン
本書は第1作 『珈琲店 タレーランの事件簿』 (2012年8月4日刊)に始まるシリーズとして第5作目の 『珈琲店 タレーランの事件簿5』 (2016年11月8日刊)に次ぐ『珈琲店 タレーランの事件簿6』(2919年11月21日刊)です。 「珈琲店 タレーラン」のバリスタであり、謎解きを趣味とする主人...
-
投稿日 2019-12-13 20:03
神戸:ファルコンの散歩メモ
by
ファルコン
前作『夜の署長』(2017年3月10日)に次ぐシリーズ2作目としての『夜の署長2 密売者』(2019年11月10日)です。 前作では、東大法学部を卒業してキャリアとして入庁した新人刑事<野上>が、新宿署に配属され、「夜の署長」と異名をとる「下妻晃」の下で刑事のイロハを教え込まれる構成でしたが、今回も...
-
投稿日 2019-12-10 20:02
神戸:ファルコンの散歩メモ
by
ファルコン
司法関連として、「刑事」や「弁護士」・<和久峻三>の法廷ミステリー小説『赤かぶ検事シリーズ』を代表とする「検事」を主人公とした小説は数多くありますが、<柚木裕子> の本書『あしたの君へ』(2019年11月10日)は、家庭裁判所の「家庭裁判所調査官」を主人公としています。 本書には5篇の家庭裁判所事件...
-
投稿日 2019-12-06 20:12
神戸:ファルコンの散歩メモ
by
ファルコン
<篠田節子>の作品として、今年は 『冬の光』 に次いで本書『銀婚式』(2017年1月1日)が2冊目となります。読みやすい文章と計算された構成に魅力を感じさせる作家のひとりです、 主人公「高澤修平」は、ニューヨークの東栄証券の現地法人で働いていたときに証券会社が破綻し、妻「由貴子」はニューヨーク暮らし...
-
投稿日 2019-12-03 20:03
神戸:ファルコンの散歩メモ
by
ファルコン
著者の<松下 麻理緒>は、東京都生まれと福岡県生まれの女性2人による共同ペンネームです。東京女子大学心理学科を同期で卒業。2007年(平成19年)、本書『誤算』で第27回横溝正史ミステリ大賞・テレビ東京賞を受賞しています。受賞時は56歳でした。 主人公の看護師「川村奈緒」が勤務する病院にバイク事故で...
-
投稿日 2019-11-30 20:01
神戸:ファルコンの散歩メモ
by
ファルコン
<堂場瞬一>の作品として(60) 『ラストコード』 に続き今月4冊目となる『錯迷』「2019年10月9日発行)です。 神奈川県警捜査一課生え抜きのエリート46歳<萩原哲郎>警視に突然、鎌倉南署に署長としての移動命令が出されました。前任者の女性署長<桜庭里佳子>が「心不全」という突然死でなくなり、報告...
-
投稿日 2019-11-26 20:06
神戸:ファルコンの散歩メモ
by
ファルコン
前回は同じ著者による 『バビロンの秘文字(上)』 ・ 『バビロンの秘文字(下)』 を読み終えていますが、下巻においてシュメール文字の解読役として、19歳の「一柳美咲」といわくありげな「筒井」刑事が突然舞台に登場してきました。著者は、他の作品の主人公たちを、ファンサービスなのかさりげなく脇役として登場...
-
投稿日 2019-11-21 20:21
神戸:ファルコンの散歩メモ
by
ファルコン
ハラハラドキドキの場面展開で読み終えた(545ページ)の 『バビロンの秘文字(上)』 ですが、下巻は穏やかに流れていきます。 恋人「里香」の襲撃事件、同僚「アイラ・リン」の拉致の阻止に失敗した「鷹見」は、一度日本に帰国、粘土板<バビロン文書>の解読にシュメール語の権威である「竹入教授」の協力を仰ぎま...
-
投稿日 2019-11-15 20:05
神戸:ファルコンの散歩メモ
by
ファルコン
古代言語学者としてストックホルムの言語研究所に勤める恋人の「松村里香」に仕事を兼ねて訪れたカメラマン「鷹見正輝」ですが、研究所に付く目の前で、彼女の勤務先である国際言語研究所のビルが爆破されました。 「里香」の安否を確かめるために「鷹見」は爆破されたビルに辿りつきますが、爆破現場から自転車で立ち去る...