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投稿日 2019-01-19 21:08
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
詩作品の推敲にて、言葉の使い方を修正する作業がなかなか難しい。何が難しいか、というとまず一字一字と文字をきちんと見ること。これがなかなか普段はしないことで、文字を読むのにだいたいのイメージで流し見をしているからだ。 一文で助詞がダブり異なる主語が複数あったり、「てにをは」がおかしくなっていないか、「...
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投稿日 2019-01-17 21:47
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
お月さん そんなにでかい顔して ほっぺが紅くて 一杯やっているのかい じゃあ俺も今宵は付き合うよ どうだい最近はお月さん えっ 地球の色が気になるって 昔はきれいな色だったって なんだか酔いのさめる話だね…… おーい お月さん もうそんな高いところで 小さくなって寝ているんかい...
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投稿日 2019-01-17 10:58
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
大先輩でたいへんお世話になっている木村さんの詩が 海外のチャリティーコンサートで朗読されることになりました。 ずっと震災の詩を書き続け 被災後の現地を案内されるボランティアなどされ メッセージを送り続けている素晴らしいかたです。 英語で拝読されるようですが、とても楽しみだな。...
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投稿日 2019-01-15 06:29
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
僕は詩に手を染め 足を洗えなくなり 手だけを洗うようになった いや待てよ 詩は悪ではないのだから そんな言い方は変だな でも中毒性があるのは 間違いなさそうだ 授業中に詩を書き 気がつくとチャイムがなって 手洗いだけを済ませ 続きを綴った...
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投稿日 2019-01-14 18:58
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
痛みが遠隔の身体を抜け 握り込んだ拳では散らばりに さし伸べることも出来ない 環境に従う水の意志は 自由だと錯覚して逃げて行く 迫る有限の埋め尽くせぬ 近づけば遠ざける瞬間への 最後の反骨を見た...
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投稿日 2019-01-12 20:10
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
ナイタースキーのリフトが止まる 隣には知らぬ女性 綺麗な女神に微笑む俺 くだらない話に付き合ってくれ 楽しいひと時を過ごす幸せ感じ しかし ト、トイレが近くなって リフトが動き出すと じゃあ、とトイレに走る そして、ゲレンデに戻ると…… どうやら彼氏がいたようだ だよね〜...
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投稿日 2019-01-07 14:04
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
ぼくが歩くと 「むねをはりなさい」 おとなにいわれた 空を見て歩くと 「地を見て歩きなさい」 おとなにいわれた 下を見て歩くと 「まえを見て歩きなさい」 おとなにいわれた ないて歩くと 「なくんじゃない」 おとなにいわれた おとなはだれも 「どうしたんだい」 と聞いてくれない (再掲、ちょっと推敲)...
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投稿日 2019-01-06 12:22
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
喫茶店でケーキセットを頼んだ ケーキが食べ終わる頃に ビニールの小さな破片が入っていた あの〜 これが入ってました 替えは要らないので大丈夫ですよ お知らせしただけ たいへん失礼しました とコーヒーのお代も取らなかった なんだろう この申し訳ないケーキの後味は……...
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投稿日 2019-01-05 16:28
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
アウトっ 嘘だろピッチャーの手から ボールが離れてから走塁したぜ 町内のソフトボール 守備の選手は俺に微笑みを見せた ここで審判は絶対だ ひとが間違えることも 自分が間違えることもある しかし真実を閉じ込めてはいけない おいっ どこに目をつけているんだよ 退場っ...
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投稿日 2019-01-04 06:28
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
駅へ向かう 重たくなった身体に 容赦のない冷たい洗礼を浴び 現実に包まれ 日がまだ昇らぬどんよりの中 電車に揺られては 何か希望を探している 年末に作った仕事用のスケジュール帳 カバンに入っていることを想い出し 去年の準備に今年の日が昇った...