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投稿日 2010-12-21 21:32
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
主人公は江戸の歌舞伎小屋「森田座」の大部屋女形<梅村濱次>で、幽霊や物の怪などの怨霊事が好きで、のんびりとした性格です。ある日<濱次>は、見知らぬ娘から朝顔の植木鉢を預かってくれと頼まれ、小屋に持って帰る羽目になってしまいましたが、それは「変化朝顔」という種類でした。<濱次>の奥役(付け人)<清助>...
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投稿日 2010-12-20 21:31
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
著者自身の自伝的な行動録の(今のところ唯一の)「エッセイ」ながら、三人称で綴られているので、読み手は「これは小説か」と間違えそうな構成でした。<登美彦>は勤め先(註:国立国会図書館)の同僚<鍵屋>家の所持する荒れ放題の竹林をきれいにしようと思い立ち、大学の友人<明石>氏と二人で果敢に「竹」の伐採に挑...
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投稿日 2010-12-18 21:28
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
21世紀後半、アメリカ合衆国で起きた暴動をきっかけとして多くの核弾頭が飛び交い放射能で汚染された<大災禍(ザ・メイルストロム)>が起こり、従来の「国」は崩壊、新たな統治組織として「正府(ヴァイガメント)」が誕生、人間は健康と幸福の福利厚生社会を築き上げていました。そこでは、<個人用医療薬精製システム...
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投稿日 2010-12-16 21:31
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
主人公<夏目栞>が、10年ぶりに故郷の小学校を訪れ、自分が4年2組で過ごした一年を振り返る物語で、「第18回椋鳥十児児童文学賞」の受賞作品です。<栞>は、「ち」と「き」の発音がうまくできずに特別授業として『ことば教室』に通い、定年間近の<佐山先生>に指導を受けていますが、日常生活の出来事を通じて、わ...
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投稿日 2010-12-15 06:42
ゆきおのブログ
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yukio
あの関根勤さんの新書。ブックオフで105円。題名が気に入らないが、なかみは、極まじめでそのまじめさにうたれました。本書でで気に入った言葉〜自分を肯定する以上に他人を肯定することは難しい。〜...
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投稿日 2010-12-13 06:00
日々是勉学
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らっち
11月の読書メーター読んだ本の数:12冊読んだページ数:2744ページおとな二人の午後―異邦人対談気になる一文:本来、洋服の個性を着るんですよね/異国では相手の土俵に立ってみることに加えて、もうひとつ、けっして恐縮しないことが大切なんですね/日本のように、あるものが真実であって、言葉という手段を通じて、真実へ近づくのではないってことですよね。言葉で尽くされたものこそが真実なんだと考える世界なんです/善意から発した悪ほど恐ろしい者はないですから/風が吹かないときは、風を待てばいい/哲学というのは、死ぬまでをいかに美しく生きるか・・・/横へ超えろ読了日:11月01日 著者:五木 寛之,塩野 七生i...
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投稿日 2010-12-08 13:38
四季織々〜景望綴
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keimi
先日気になる本で紹介した 『小さいおうち』を読みました。第143回直木賞受賞作!『小さいおうち』中島京子 著 / 文藝春秋 刊 昭和モダンの記憶を綴るノートに隠されたひそやかな恋愛事件・・・本文より・・・わたしには一軒だけ、ここがわたしの終の棲家と思い定めた家があった。赤い屋根が目に映えるその家は、近隣の目印になっていた。わたしが家の外を掃いていると、二階の窓を開けて奥様が呼んだ。一人の青年が、家の前にイーゼルを立てて、絵を描いていたのを覚えている。世界を封じ込めた家の中で、秘密を抱いて暮らした、忘れえぬ日々。女中の鏡!!のタキは、茨城の田舎煮に引っ込み、細々ながら一人暮らしを続けている。近く...
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高校二年生頃まで、本当に本を読まない学生でした。当然、国語のテストは悪いというか苦手。国語が得意なクラスメイトがいて、何で?と聞くと本を沢山読むからかも?という答え。何を読んでいいかもわからず、当時、彼が読む本を片っ端から借りて読み始めました。社会人になって、ビジネス書も読みますが、気がついてみると本棚は、禅関係か武道関連と偏っています。その一方、子供も成長し、家内と子供二人が同じ文庫本を回し読みするようになりました。自分では手を伸ばさないジャンルをと思い、家族が読む本を手にし始めたのですが、今回は有川 浩シリーズ。 そんな中で、三人ともが泣いたといっていたのが、この「空の中」。 息子は泣きそ...
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投稿日 2010-12-05 20:19
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
元町商店街にあります老舗書店「海文堂書店」に、12月1日から4店舗の古書店が集まり、2階店内の一角に古本コーナー「元町・古書波止場」がオープンしています。以前より、県内の古書店とタイアップして「古本市」を定期的に開催されていましたし、1階にはわずかながらの古書のコーナーがありました。元町商店街には、...
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読む本の好みはどうしても偏ってしまいがちです。そこで時々、家族が読んでいる本を手にすることがあります。今回手にしたのが「阪急電車」 有川浩著。とても斬新な面白い視点の物語展開で楽しめました。登場人物の袖も触れ合うのも何かの縁。そして、忘れかけていた日常生活でのシーン。お勧めの一冊です。...