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"#詩"の検索結果
  • 僕の好きなツルさん

    おばあさんの ツルさんは誰とでも話す どんなモノとも話す 米屋のじいさんに会えば 今日もお互い生きているね そうかと思えば 鯉のぼりと話している 今日もよく泳いでいるね はあ そうかい そうかい 気持ちいいのか うらやましいの わしもむかしはあんたに負けず 泳いでいたよ 散歩中のツルさん カラスに怒...
  • 火曜日、朝、雨

    足元が濡れ 水たまりには波紋 ビニール傘が雨空を透かす 駅に着く 雨がっぱを脱ぐひと タオルで拭くひと 綺麗に傘をたたむひと 滑らないように乗り込む 車窓からはどんよりな風景 薄暗い朝が続き 雨音を聞こうとするが やはり電車からは聞こえない 誰かの傘が倒れて ハッと火曜日の朝に戻される 晴れの日を模...
  • すてきなお目め

    夜のネコちゃん まんまるお目めで なにをねらっているの 虫さん 風になびくスカート それとも わたしには見えない あれなの こわいこわい 私の気のせいよね 昼のネコちゃん ほそ長お目め どうしてきれいなの クリスタルの きれい、みわく、きらりん 夢の世界が見えるの ネコちゃんのお目め 宝もののお目め...
  • 壮大性理論

    宇宙の構成について 物理学の博士さんが熱弁 宇宙の物質は 水素やヘリウムの元素は5%に満たず 宇宙の殆どは 暗黒エネルギーと暗黒物質で構成され 我々のような人間の原子は 0. 02%の存在に入るらしい はあ なんとか書き留めたよ 難しいこと言うから ノートするの大変だったよ 液晶画面で熱弁する物理学...
  • 初秋

    そ、の字をなぞり 秋が落ちてきました 青を焦した抜け殻 おとなの香りがして の、の字をなぞり わたしは回っています 潮風の想い出 ため息に変えて 瑞々しさはどこへ 軽さは静けさ カサカサと呟いて こ、の字をなぞり 二葉は離れてゆきます 黄昏ゆくあなた さよならさえ色褪せて ろ、の字をなぞり 足元に落...
  • 月曜日の朝

    駅へ近づくと 女のわめき声が聞こえてくる 昨夜の不協和音を引きずったかのように 痛みからくるものではなく駄々を捏ね イタイ、イタイと救急隊員を困らせ 月曜日の朝から現実のプレリュードが流れる エスカレーターで降りホームに立つ まだ、微かに女の声が聞こえ 誰もが何かを感じながらも 自分の視線を確かめな...
  • 日曜日の朝は

    おはよう シリアルに牛乳をいっぱい レーズンの粒にニヤつき 射し込む陽射しは柔らかくて 今日の予定は? 特にありません! 窓からの景色も優しく 自由な時間が広がっている幸せ いいじゃありませんんか なにもない日曜日ってのも ああ、まったりしていよう 雲の流れを横目に 読書なんかしてコーヒーを飲んで ...
  • パイオニア詩人

    図書館には詩集がある 私の至福の時間を棚から選ぶ 有名な詩人の詩と対談が書かれたもの 分厚い本を抱え明るい場所へ向かった そこには サービス精神たっぷりの とても素晴らしい文字が繋がり プロの詩人がいるもんだ 関心するばかり 私が感じたのは芸術でない詩 エンターテイメントな詩 そんな印象だった 詩は...
  • 昭和の図面書き職人(東京編)

    あっし(あたし・わたし)は外の空気が吸いくなりまして、設計事務所を抜け出しタバコを吸っていたのであります。そこへ、課長さまがいらっしゃって「仕事が詰まってんだから、事務所に戻ってとっとと書け」なんて、申しましてあっしのくわえていたタバコをつまんで、ポイって投げてしまうのですから、いただけない話で。課...
  • 輝ける場所を

    やっと見つけた 僕が輝けると思える場所 だけど今は少し違って 表現者にとって舞台がなくては 寂しささえも演じられない 落ち着かない足取りで 綴ってみればそれは孤独の詩(うた) 上手く言えないんだけど 僕は振り出しに戻ったようだ あの孤独な詩作の日々 いや、一周まわって来たはずだから ひとりで次の階段...
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