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投稿日 2019-09-23 23:09
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
毎日を無難に過ごしていた高校二年生の僕(蒼也)は、進学クラスから自ら希望して落ちてきた君(緋奈)と隣の席になる。その矢先、僕は「無彩病」にかかっていることを知る。 「無彩病」とは、実際には存在しないフィクションの病であり、次のように設定されています。「十年前からはやり出した原因不明の病」「はじめはあ...
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投稿日 2019-09-20 20:09
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ファルコン
警視長捜査二課の32歳の女刑事「郷間彩香」警部補を主人公とし、第12回『このミステリーがすごい!』大賞の大賞受賞作『警視庁捜査二課・郷間彩香 特命指揮官』(2014年1月刊行)にはじまり、本書はシリーズ5巻目になり、5篇が納められている短編集になります。 「捜査二課の郷間班」に所属する4人のはぐれ刑...
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投稿日 2019-09-13 21:13
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ファルコン
2018年・第16回「このミステリーがすごい! 大賞」の優秀賞受賞作 「筋読み」 で作家デビューした著者ですが、本書は「筋読み」の主人公「ヨミズナ」こと警視庁捜査第一課の「飯綱知也」警部補を主人公とする第二弾になります。 元かが捜査研究所(科捜研)の職員が相次いで建築工事用の釘打ち機で殺される事件が...
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投稿日 2019-08-23 20:23
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ファルコン
本書は、警察小説の短編4編を収録したアンソロジーです。どの作家もその世界では第一人者の作家ばかりで、密度の濃い内容で楽しめました。 <今野敏> 『消えたホトケ』 殺人事件ですが、主人公は捜査一課ではなく警視庁捜査第三課の窃盗犯を担当する「萩尾修一警部補」とやる気のある若手の「武田秋穂」とのコンビです...
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投稿日 2019-08-19 20:08
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ファルコン
神奈川県警の不祥事を調査するために全国から集められた5人の刑事が活躍する 、『検証捜査』 (2013年7月19日刊行)に始まる「捜査」シリーズも4作目の 『時限捜査』 (2017年12月14日刊行)に次ぐのが、本書『凍結捜査』(2019年7月25日刊行)です。 捜査を通じて交際を始めた警視庁捜査一課...
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投稿日 2019-07-31 20:03
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ファルコン
『隠蔽捜査』 に(2008年1月29日文庫刊行)はじまり、前作 『自覚:隠蔽捜査5.5』 に次ぐシリーズ8作目が本書『去就』(2018年2月1日文庫刊行)です。 主人公は大森署署長の<竜崎信也>、東京大学法学部卒のキャリアとして、警視庁総務課長としてエリートコースを歩んできていましたが、息子の不祥事...
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投稿日 2019-07-23 20:03
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ファルコン
本書は、尾張国の戦国大名<織田信長>の次女として生まれ、のちに蒲生氏郷の正室となる「冬姫」(永禄4年(1561年)~寛永18年5月9日(1641年6月17日))の、10歳から物語は始まり、亡くなるまでの戦国時代の武将の娘としての数奇な障害を描いた歴史長編小説です。 永禄11年(1568年)、<近江六...
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投稿日 2019-07-13 21:07
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ファルコン
著者の時代小説を読むといつも感じるのは、結末のさわやかさが素晴らしいのだと、改めて感じさせてくれる一冊でした。 鵜の島藩領内の沼口宿にて、一人の武士の遺骸が海岸で見つかりました。男は隣接する日坂藩の青葉堂村塾の教授「梶与五郎」で、鵜の島藩家老の三男でもありました。 村塾で「梶」のかっての教え子「筒井...
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投稿日 2019-07-06 20:06
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ファルコン
「時に元禄十二年十二月十四日、江戸の夜風を震わせて・・・」の語りが入る<三波春夫>の『俵星玄蕃』(1969年)は、赤穂浪士の討ち入りが主題で、私の大好きな歌のひとつです。 本書は、赤穂3代目藩主<浅野 長矩>と高家の<吉良上野介>との「忠臣蔵」とも呼ばれる「赤穂事件」の流れを中心に据え、京の郊外で静...
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投稿日 2019-06-29 20:06
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ファルコン
著者の作品は、『アクアリウム』 ・ 『沈黙の画布』 などを読んでいますが、『仮想儀礼(上・下)』 の文章力に圧倒され、綿密な作品構成に惹かれています。久々の文庫本の新刊『冬の光』(2019年3月10日発行)が目に留まり手にしました。 あらすじだけを書きますとありきたりの小説のようですが、そこは著者の...