がんと暮らしに関するテーマをがんと暮らしに関する専門職と一緒に学んで、語って、体験を共有する、月に一度のがんと暮らしのカフェタイム。
今年度は利用者さんからの相談内容からテーマを再検討して、お仕事にまつわるテーマが増えました。
今回は先月の「仕事を休む」に続いて「働き方を考える」がテーマ。
今まさに悩んている方、そんなこともあったなーという先輩も参加してくださいました。
まずは、社会保険労務士の林由希さんから、①働き方を見直すタイミング②3つの選択肢③事例④働き方を見つめなおすときに大切なこと⑤専門家に相談することの大切さについてお話しいただきました。
働き方を考えた時の選択肢としては…
①現職にとどまって仕事内容や時間変える
②雇用形態を変える
③転職する
というものがあり
↓
①理想の働き方
②大切にしたい自分の価値観
③現状としてできること
という視点で整理すること
↓
ひとりで決めてしまう前に
病院:がん相談支援センターや社会保険労務士
はなうめだ:がんと暮らしのカフェタイム
で専門職に相談することが大切だということを共有しました。
参加者さんたちの経験談やもやもや
・復職後体調がどうなるか不安だったが、チーム内で自分と同じ仕事をできる人を雇用してもらえたため、安心して、かつ仕事仲間にも感謝された
→上司に相談したことで、自分でも想像できなかった対応が職場内に生まれた例。
「この際機器を導入した」という例もあり。
・時短、在宅で復職したが、チームでこなす仕事量が多く、結局残業をしていた。
・ハローワークから紹介された職業訓練が自分が本当に大切にしたいことを考える良い時間になった。
・休職時にあらためて就業規則を見直したら、知らない制度もあった。
・季節や人事、繁忙期など復帰のタイミングも大事
・復職時は周りも自分とどう付き合って良いかわからず混乱する
・時短勤務がなかったので調子が悪い時は休んでいた
(休職前に有給をつかいはたしてしまい、欠勤になった)
・日ごろからみんながすべての仕事ができる職場だったので、病気や副作用も共有して「これはできないけど、これはできる」を具体的に伝えていた。
・治療の副作用があり、復職のタイミングや交渉をどうしていったよいか悩む。
・体力を考えると毎日の就労は自信がなく、週に数日の仕事だが、やりがいとなると物足りなさを感じている。
・休職中の職場も前例がなく、心配になったことをそのまま伝えてくるため、混乱する。
・治療中の体調に合わせて週に一度でも働きたい。
今悩んでいる方はもちろん、先輩方の参加も本当にありがたいと思いました。
来月は「職場復帰」がテーマです。
実際に職場復帰するときの
主治医⇔自分⇔職場
の自分を中心とした情報のやり取りのコツ=交渉のコツについて、ソーシャルワーカーが話題提供します。
今モヤモヤしている方、すでに経験済みの先輩の成功例や失敗談も大歓迎ですので、ぜひご参加ください。