昨日はSAP社のセミナーに参加した。 実はここ近年、参加した事はない。 参加しなくても大きな問題ではなかったからだ。 しかし、既に登場したHANA(SAP High-performance ANalytic Appliance)は、僕の頭に鉛の弾丸を撃ち込んできた。 HANAの処理性能は、データ量に比例しない。 データ量が5テラバイト(TB)に対して、サーバブレード数27(1ブレードの搭載メモリは16Gバイト)だと、1時間あたりのインデックス作成データ量は0.6TB、1時間あたりのレポート生成数が10万、平均レスポンスは4.5秒。 データ量が25TBに対しては、サーバブレード数135で、1時間あたりのインデックス作成データ量は1.3TB、1時間あたりのレポート生成数は10万1000、平均レスポンスは4.2秒というデータもある。 これは、システム構成、業務の形態、プログラミングの手法に破壊的な変化を与える。 その変化の規模は、ERPが日本に上陸したその時よりも大きいかもしれない。 そして今回は、文明社会に不可逆的な変化をもたらす。 それは、危険と隣り合わせの原子力発電から抜け出せない人類を象徴するような変化だ。 リアルコンピューティングの最終型。 このBIG WAVEが何をもたらすかを知りながら、僕はこの波に乗る事にした。