昨日は、年明け初めての大阪府市エネルギー戦略会議が開催された。 エネルギー戦略会議は、世間ではどのように見られているのであろうか? 原発反対派の学者が集まっている? その逆? これは維新の会が運営しているわけではなく、大阪府市統合本部の活動である。 エネルギー戦略会議は維新の会の意思によって動いているわけではない。 政治がどうあろうと、論理的に大阪としてのエネルギー戦略を取りまとめようとしている。 面白いのは委員の原発への考え方が微妙に違う所だ。 僕も何度か記述しているが、原子力発電はこれまで隠されていたコストが表に出ると、コストの面から動かすことがあり得ないものになる。 新しい安全基準を作り、それに合致させるならばなおさらのことである。 そんな論理的な作業をやっていても、原発ゼロが「哲学」であるのか、そうでないのかは議論の対象となるようだ。 実に面白い。 原発は「悪」だから反対? 原発は「経済的ではない」からできない? 将来技術革新が起きて「悪」の部分がすべて解決したならば、「哲学」は消滅する? 僕の考えはこうだ。 原発は現時点で廃棄物の問題等が解決されていないし、自然災害等に起因する非常時の安全性に問題があり、それらを正そうとすると莫大な費用が掛かり、経済性が得られないから反対である。 しかし、将来諸問題が解決する可能性を否定はしない。 安全性確保には火力以上のコストがかかるため、再稼働は論理的に難しい。 僕のようなニセ科学者は、あくまで論理的に思考するべきだと思う。 政治の言う、原発ゼロ・脱原発・脱原発依存は似て非なるものだという事も知っておこう。 そして、いかに哲学が素晴らしくとも実現方法の無いものは実現することは無い。
投稿日 2013-01-16 12:40
ワオ!と言っているユーザー