フローズン・プラネット
8月
27日
今の日本がそうであるように、世界各国が将来の問題よりも目先の問題を優先している。
もう地球温暖化による大きな影響は避けられないと考えている。
現在、日本では2030年までに原子力をいかにゼロにするか、いわゆるゼロシナリオに対して議論がなされ、再生可能エネルギーの比率を上げようと努力が始められている。
しかし、地球規模で見た場合、多くの研究者は既に地球の気候変動の危機は避けられないと考えている。
(世界における日本の温暖化ガス排出比率は4%未満)
日経サイエンス10月号には、国際熱核融合炉ITER(イーター)の悪戦苦闘に関する記事が載っている。
世界が大金を投じ何十年もかけて研究しているのには意味がある。
D (2H)+ T(3H) → 4He + n (14MeV)
水素などの軽い原子核が融合しヘリウムになる。
その際に合計質量がわずかに失われる。
その質量が莫大なエネルギーとなる。
錬金術のように不可思議で、あまりにも美しいエネルギー研究の究極目標である。
仮に2026年までにITERが稼働できたとしても、それは商業利用ができるという事ではない。瓶詰の太陽を実現する計画は、これからも過酷な課題が山積みだ。
さて、日本のエネルギー戦略は、軽水炉の停止と核燃料再処理・高速増殖炉の即時撤退に向かっている。
再処理に関してはそれも妥当であろうが、高速増殖炉などの基礎研究も行えない国になる事には疑問がる。
また、このままでは国際熱核融合炉ITER研究からの撤退も言い出しかねない。
日本は先端技術力の国である。その国が、基礎技術研究を重要視しない方向へ向かってしまうのだろうか?
これからの日本の方向性を決めるかもしれない、大阪府市統合本部・エネルギー戦略会議の動向には、これからも注目し、なおかつ発言できる立場を目指す。
次回は8/29!
投稿日 2012-08-27 17:48
ワオ!と言っているユーザー
投稿日 2012-08-27 22:56
ワオ!と言っているユーザー
投稿日 2012-08-28 07:57
ワオ!と言っているユーザー