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799. 「免疫」が動くから「炎症」が起きる

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799. 「免疫」が動くから「...
子宮内の細菌の遺伝子検査(EMMA,ALICE等)
の問い合わせがよくあります。

当院では行っていません。

商業ベースの高額な検査であり、
治療的価値が低いと考えられるからです。


アレルギー、 ストレス、
細菌感染、 ウイルス感染、
生活習慣の乱れ 
などの原因により、

「免疫」が動くから「炎症」が起こり、

「炎症」を引き起こす免疫の異常が
着床不成功、
流産を引き起こしています。


細菌の遺伝子検査による
抗生物質、乳酸菌治療で
良い結果が得られないならば、

「免疫」の精査をして、
「免疫」の寛容状態を引き起こす
治療(ステロイド、ピシバニール等)
が最良の道と考えられます。


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798. 当院ではタクロリムスではなくステロイドです

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798. 当院ではタクロリムス...
ステロイドは1948年に開発され、
タクロリムスは1993年にステロイドより
強力な免疫抑制剤として開発されました。


薬の胎児への移行性(胎盤通過性)について、

プレドニゾロンというステロイドは
胎盤をほとんど通過しませんが、
タクロリムスはヒトで胎盤を通過することが
報告されています。
(Br. J. Clin. Pharmacol. 76(6): 988, 2013)

ステロイドについては、
必要量をコントロールしやすく、
健康な妊婦さんへの投与例は世界的に多数あり、
胎児への長期的な影響も問題ないようですが、

タクロリムスについては、
健康な妊婦さん(臓器移植を受けていない)への
投与例は現時点でわずかですので、
長期的な母児への影響が不安です。


妊婦さんへのステロイド治療について、
私は30年以上の治療経験があり、
副作用も含めて、
最良の治療効果を得る技量を持っている
と思っています。


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797. 妊娠は生理的な子宮内膜炎

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797. 妊娠は生理的な子宮内... 797. 妊娠は生理的な子宮内...
半分異物である受精卵が
子宮内膜に侵入すれば、
免疫細胞が活性化して、
必ず炎症(軽度)が起こります。

生理的な免疫反応により、
受精卵側の絨毛細胞の分化に必須な
コロニー刺激因子(M-CSF)が
充満され、さらに血液が充血してきます。


ところが、
アレルギー、細菌感染等の
原因があれば、
異常な免疫反応(慢性子宮内膜炎等)
が起こり、
移植失敗、流産となるのです。


異常な免疫反応が起こっているかどうかは、
Th1/Th2 検査だけではわかりません。
NK細胞活性や、M-CSFや、
TNFα等の免疫検査が必要です。


その結果により、
たとえばタクロリムスのような
ステロイド以上に強力な
免疫抑制剤の治療は、
かえって悪循環になることがあります。



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796. 粘膜の炎症

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796. 粘膜の炎症
子宮内や腸管や鼻腔は、
粘膜の管であり、
外気と接しています。

粘膜内には、
異物の侵入を防ぐため、
多数の免疫細胞が
存在しています。

何らかの原因で免疫細胞が
活性化すると、
「炎症」が起こります。

「炎症」が病的に慢性的に続くと、
慢性子宮内膜炎、慢性腸炎、慢性鼻炎
となるのです。


「炎症」の主な原因としては、
アレルギー、ストレス、
細菌感染、ウイルス感染
自己免疫異常、
生活習慣の乱れなどが、
考えられています。


慢性子宮内膜炎の原因は、
細菌感染だけではありませんよ。


慢性子宮内膜炎によると考えられる
不育症、着床障害に対しては、

「炎症反応」の直接的な原因である

「免疫異常」を詳しく調べて、
免疫を正常化する治療
をすることがポイントです。



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