期待せずに見たら、結構おもしろかった。 いやはや、過去の描き方が絶妙ですな。 この段階で巴さん出すんだ~、とか思って見てました。 あと、見る前はミス・キャストだと思ってた蒼井優が意外といい味出してた。 輪郭的に絶対斎藤さんじゃないっ!!って思ってた江口洋介は、 やっぱ新撰組時代はどう見ても斎藤さんじゃなかった(笑) でも、警官になって髪型変えたら、意外とぽかった。 アクションシーンは現実離れした動きもあったけど、 テンポがよくて心地よかった。 ただ、刃衛との対決シーンにはもっと時間割いてもよかったんじゃない? あそこがクライマックスでしょ。 流浪人から人斬りに変わる過程とか、それを目撃しちゃった薫ちゃんの心境とか、 人斬りから流浪人に戻る瞬間とかをもっと丁寧に描いてほしかった。 おぼろげな記憶ながら、アニメのあのシーン好きだったんだよなぁ。
遙 洋子さんのエッセイ。 私がこの本を手にしたきっかけは、 「家事って苦手だなあ…」ってとこから始まって、 「結婚ってなんだろう」、「女子力ってなんだろう」、 「幸せってなんだろう」って疑問が頭の中をぐるぐる回りはじめたこと。 この本を読んで、ずっと漠然と感じていた違和感の正体が、 わかった気がする。 すごくおもしろかった。 答えが見つかったわけじゃないけど、手がかりをもらえた気がします
色褪せた紙切れに残った笑顔。 君の優しさに気付かずに、何を見てたのだろう。 振り向けばいつもそこに、君がいてくれるような気がした。 失ってからやっと気づく、それはかけがえのないもの―。 単なる、失恋の曲なのかもしれない。 でも私には、別の意味に聴こえて、涙が止まらなかった。 高校の頃まで、ずっと近所に住んでいたのに、 小学校に上がってからは一緒に遊ばなくなった、一つ下の女の子。 幼稚園の頃までは、たっくさん遊んだ。 今では、アスファルトになってしまった、アパートの駐車場。 昔は本当に、砂場みたいだったから。 スコップとかを持ちよって、ふたりでよく遊んでた。 彼女の家で、人形遊びもよくした。 一緒にセーラームーンを見たり、キン肉マンを見たりした。 はるかさん(セーラーウラヌス)が男か女かでケンカもした。 好きな色を聞かれて、答えたら、その色のリボンのついたプレゼントをくれた。 小学校に入ってからは、私は同学年の子たちとうまくやっていくことで精いっぱいで、彼女とは遊ばなくなった。 それでも、集団登校だけはずっと一緒で。 私が小6のとき、班長になって、彼女が副班長になって。 私が一番前で、彼女が一番後ろ。 間に低学年や中学年の子たち。 私が歩くのが早すぎて、後ろの子たちを置いてきてしまうといけないから。 時々、振り返ったりして。振り返った先の、一番後ろに、彼女がいたんだ。 低学年の子が、転んだり、傘を持っていないのに、急に雨が降ってきたり。 私が、どうしよう・・・って迷っている間に、 彼女はすぐに手を差し伸べてあげられる、優しい子だった。 そんな彼女に、久しぶりに会いに行った。 アパートの内装工事の関係で、私も彼女も昔の棟からは引っ越していたから、 初めて入る、彼女の家。 奥に見える、すっかり大人になった彼女の笑顔。 周りを囲う、白い花たち。 こんなに簡単に、泣くつもりはなかったのにな。 玄関に置いてある、背の高い靴棚。 部屋の中の空気。額に入った大きな写真。その周りに添えられたゆりの花。 そういったものに、涙腺が反応してしまった。 何百倍も何千倍も辛い思いをしている人が目の前にいるのに。 私なんかが、泣いちゃいけないのに。 そう思っても、止まらなくて。 それから、数時間後。 ELTのライブを見に行った。 ライブの間中、心のどこかで彼女のことを考えていた。 「LIVE」という言葉の意味を考えていた。 だから、「キヲク」という曲を聴いて、たまらなくなった。 もともと、切なくて好きな曲ではあったけど、言ってしまえば、「未練がましい失恋ソング」。 そう思っていたのにな。 伝えたいコトがあった それはおかしい程 簡単で 失ってやっと気付く それはかけがえのないもの 振り向けばいつもそこに 君がいてくれるような気がした 薄紅ノ雪が舞って今日も変わらぬ風が吹く キヲクの中 探していた―
暗がりに灯したキャンドルが好き。 闇の中、揺らめく炎がつくりだす、不思議な空間が好き。 光を生み出す、まっすぐなボディが好き。 服部まゆみさんの小説、「この闇と光」もおもしろかった。 読書の醍醐味を思い出させてくれた。 前半の幻想的な世界と中盤の見事すぎるどんでん返し。 ファンタジー好きの私を序盤から掴み、 中盤で一気に引きずり込んだ。 ドイツのロマン派、カスパー・ダーヴィド・フリードリヒの 風景画にも心惹かれる。 闇に覆われた先にある光と、 それを見つめる人物の心情に興味をそそられる。 「堕天使」という概念にも、ものすごくハマった。 特に「神風怪盗ジャンヌ」のフィンは、堕天した理由が切なくて。 アニメ「セーラームーンS」に出てくる、 光と影を併せ持つ少女、ほたるちゃんも大好き。
さとみちゃんは好きな女優さんの1人。 演技派だなって思って、注目してた。 この人の生き方や考え方を知ったら、 「私もこの人のようになりたい」っていう、 目標みたいなのを持てるかな。 そしたらもっと、りんとした生き方ができるかな。 そう思って、このエッセイに手を伸ばした。 得られたものは、思っていたものと少し違った。 でも、大事なものが詰まってた。 この本のタイトル、「moi」は、 フランス語で「私」とか「自我」って意味。 自分探しの旅に出たさとみちゃんの言葉は、 涙が出てくるくらい、共感するものばかりだった。 さとみちゃんが見つけた答えを、 私も私なりに見つけたいと思った。 そう思ったことがきっと、私の扉を開く鍵のひとつになった。
「明日、世界が滅びるとしても、君は今日、りんごの木を植える」 すごく、印象的な言葉です。 「後悔しないように生きなさい」ってそのまま言っちゃえば、 単なる綺麗事みたいに聞こえちゃうのに。 この言葉は、なぜか、ストンと胸に落ちる。 そのくせ、重たく響いてる。 重たいけれど、味わい深い。 そんな映画です。
仕事が落ち着き、休みやすい頃合いを見計らってウィルスが入り込んだのか、はたまた気の緩みがウィルスを招き入れてしまったのか。 数日前から、かぜっぴきの私。 18日のSuperflyライブまでには治すことを目指して療養中の私に飛び込んできたのは、「Superflyの体調不良により、14日の米子公演延期」のニュース。 びっくりしました。 16日の郡山、そしてその2日後の秋田公演はどうなるんだろう…。 それより何より、しほちゃん、大丈夫かな…。 頻繁にサイトをチェックしていたら、お医者さんから太鼓判を押されるほど回復したこと、郡山のライブは無事終了したことを知りました。 今のところ、秋田も開催の予定。 どうか今日のライブが、しほちゃんにとっても私にとっても、あったかくて素敵なライブになりますように…。