最近頂いたCANON EFマウントの「EF35-80mm f/4-5.6 III」という標準ズームレンズですが1995年(平成7年)3月から販売されていますが海外専用モデルということで通常は日本国内では流通していなかった商品と分かりました。 持ち主が1年余りアメリカに居たのでその時に買ったレンズのようです。多分フイルム時代のCanon EOS Kissのキット・レンズだったのだと思います。 標準ズームレンズですがマウントも鏡胴も全部プラスティック製でチープ感満載です。 開放絞りはF4からで望遠端80mmの時は開放F値は5.6とかなり暗く日中の屋外使用前提のようなレンズです。 一応AFレンズで電子接点もあるのでCanonボディや電子接点付のマウントコンバーター経由でα7IIなどの他社製ミラーレスでも使えます。 残念なのは長年の放置でレンズの状態が良くなくレンズ内部が薄く曇りバルサムの気泡か内部の油脂が蒸発して点々の汚れがあるのでどうも本来の写りをしているとは思えません。 常に薄いフィルターをかけたようにソフトな写りです。解像感も低くシャープさも感じません。 今どきのレンズのように手ブレ補正は付いてないのでα7II+MC-11で使えばα7IIの強力なボディ内手ブレ防止が効くので普段の簡易撮影機材としてα7II+MC-11の常用レンズにしたいところなのですが二つの問題があり思案中です。 問題の一つはなんといっても写りです。どんな写真も撮るなら出来るだけ良い画質で撮りたいという思いに満足できないことが多いと感じます。 二つ目はα7II+MC-11構成ではAFが時々正常動作しないので不安があることです。 AFは万能ではないのでリスク覚悟で使うかということになります。 Canonの最新フルサイズ機EOS 5D Mark IVに付けて動作と写りを試してみましたがAFはやはりα7II+MC-11構成より正確に動作しますが写りはあまり差が無い感じでした。 ダメもとでレンズの曇りや汚れが取れないものかと分解掃除をして見ました。 世界にはツワモノがいてこのレンズの分解組み立てをYoutubeで紹介していたのでそれを参考にしました。 分解の糸口を知らないと壊してしまうのですがYoutubeでそれが分かったのでやってみた次第です。 オールドレンズを分解したことはあるのですが新しいレンズは若干組み立て方法が変わっていました。 レンズは群といわれる何枚かをセットに組み込んで一個のレンズにしたような部分があるのですが気泡状の汚れはその群の中で群のレンズは接着剤で固定されているようなのでそれ以上の分解は断念せざるをえず肝心の汚れを除去することはできませんでした。 しかし、薄曇は綺麗に掃除でき透明感は上がりました。 分解もパズルを解くような感じですが組み立てもまたよく覚えて無いとパズルのようにコツがあり試行錯誤した部分もありました。 AFレンズということで電子部品や配線もあるのでMF時代のオールドレンズとまた違う難易度がありました。 掃除できる部分を掃除してAF動作確認しましたが最初AFが動作せずレンズ情報も写真に記録されませんでした。 配線部分でどこか完璧で無いなとコネクターの差込を確認したら直りました。指が入らないのでピンセットで配線のコネクターを差し込んだのですが十分ではなかったようです。 まぁ、これも経験。簡単な構造のレンズでしたが勉強になりました。
投稿日 2018-04-28 18:45
ワオ!と言っているユーザー
投稿日 2018-05-02 13:04
ワオ!と言っているユーザー