いけばな体験プログラム #7 静の芸術との出会い
7月
22日






6月の最終週、「いけばなで感性を磨く」プログラムを開催しました。
今回ご参加いただいたのは、7月から新しい職場へ移られる前の休暇期間を利用して来てくださった女性。ダンスをこよなく愛する方で、「動」の芸術には親しんでいるものの、「静」の芸術であるいけばなは初めての体験とのこと。新しい世界への期待に胸を膨らませながら、ワクワクした様子でご参加くださいました。
初めての花材との対話
今回使用した花材は、るりたまあざみ、ひまわり、スターチスの3種類。特にるりたまあざみは枝ぶりが豊かで、まずは主枝と中間枝に切り分けるところからスタートしました。
今回使用した花材は、るりたまあざみ、ひまわり、スターチスの3種類。特にるりたまあざみは枝ぶりが豊かで、まずは主枝と中間枝に切り分けるところからスタートしました。
初めての作業に戸惑いながらも、「ここかしら?」と丁寧に枝を見極め、じっくりと向き合う姿が印象的でした。花と対話するように、時間をかけて主枝、客枝、中間枝を生けていきます。切り分けたすべての花材を花器に納めたとき、彼女の表情には達成感がにじんでいました。
引き算の美に気づく瞬間
作品が完成し、床の間に飾って写真撮影へ。そこで彼女はふと、「あれ、なんだかるりたまあざみがもっさりして多すぎるかも…」と違和感を覚えました。
作品が完成し、床の間に飾って写真撮影へ。そこで彼女はふと、「あれ、なんだかるりたまあざみがもっさりして多すぎるかも…」と違和感を覚えました。
「抜いてもいいのかしら?」という問いに、「いいところに気が付きましたね。華道は引き算の美です」とお伝えすると、彼女は納得した様子で、少しずつ枝を抜いていきました。
最終的に、るりたまあざみは3本だけに。花器の中で空間が生まれ、他の花材との調和が際立ちました。その瞬間、彼女は「全部の花を生けたら素敵だと思っていたけれど、飾ってみたらバランスの違和感に気づいた」と語ってくれました。
感性が磨かれる時間
いけばなは、ただ花を生けるだけではなく、自分自身と向き合う時間でもあります。花の声に耳を傾け、空間との調和を探ることで、感性が自然と磨かれていくのです。
いけばなは、ただ花を生けるだけではなく、自分自身と向き合う時間でもあります。花の声に耳を傾け、空間との調和を探ることで、感性が自然と磨かれていくのです。
今回の体験を通して、彼女は「静」の芸術の奥深さに触れ、心の中に新しい感覚が芽生えたようでした。
代田美紀
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株式会社KMTプランニング代表取締役
企業向けコーチングや研修を提供
技術職を経てコーチング事業を展開
華道の師範でもあり、いけばな体験も実施
機械工学修士
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