空瓶の向こうに、スコットランドの風が吹いた日
3月
18日
「うわあ!ホワイトホースが1000円を超してしまったぁ~!!」そう書いてから、もう1年以上が過ぎました。
我が家の“な~んちゃってショットバー”には、
その名残のように空瓶が飾られたまま。
気がつけば、新しい一本を迎えることもなく、
何か月もその風景が続いていました。
スコットランドの風景を思い浮かべながら、
こんなポスターを作って遊びました。
ホワイトホースは、スコットランド生まれのブレンデッド・スコッチ。
すべてがスコットランド産の原酒でつくられています。
その中には、アイラモルトのラガヴーリンも含まれていて、ほんのりとしたスモーキーさが漂う。
けれど決して重すぎず、どこか親しみやすい味わいです。
価格も手ごろで、初心者から愛好家まで楽しめる一本――少なくとも、あの頃までは。
値上がりという現実に、しばらく手が出せずにいました。
だから空瓶は、そのまま静かに置かれていたのです。
――ところが。
■ついに、見つけました!!!!あのドン・キホーテで、なんと988円。
思わず声が出ました。「おおっ」と。
またあの味に出会える。
そう思っただけで、胸の奥が少し温かくなりました。
ホワイトホースは、1890年にピーター・マッキーによって創業
されたブランドです。
長い歴史の中で、変わらず受け継がれてきた味と信頼。
複数のシングルモルトとグレーンウイスキーを絶妙にブレンドし、
その中でも重要な役割を果たしているのが、アイラのラフロイグ。
あの独特のピート香が、全体に奥行きを与えてくれます。
■窓辺にオルゴールを置いて、音色を楽しみます。ボックスが木製なのでやわらかく、スコッチに合います。改めて思うのです。
値段がどうこうではなく、「また飲みたい」と思わせる何かが、
この一本にはあるのだと。
■味わいの印象
・香り:ほのかなスモーキーさに、フルーティーな甘みとバニラのやわらかさ
・味わい:軽やかでバランスのよいスモーキー感、麦の旨み
・余韻:やさしい煙と、わずかなスパイシーさが静かに残る
空瓶の時間も、悪くはなかった。
けれどやはり、グラスに注がれてこそ、
この酒は生きるのだと思います
■今夜は、久しぶりに。
あの“な~んちゃってショットバー”に、ほんの少しだけ、
スコットランドの風を吹かせてみましょうか。
■ホワイトホースを飲みながら、思いを馳せる。
人生は旅。春は始まりを教え、夏は情熱を教え、秋は実りを教え、
冬は静けさを教えてくれました。
窓の外の景色は、何十年も変わらぬようでいて、
確かに移ろっています。
私の人生もまた、同じように巡ってきました。
若い頃にはわからなかったことが、今はよくわかります。
止まって見える冬の景色の中にも、次の春への準備があることを。
歳を取るとは、
自然の言葉が少しずつ読めるようになることなのかもしれません。














