2012年7月の読書記録
8月
1日
7月の読書メーター
読んだ本の数:15冊
読んだページ数:3252ページ
ナイス数:34ナイス
日本人へ リーダー篇 (文春新書)
雑誌に掲載していた文章を取りまとめたもののようだが、内容に古さもブレも感じない。歴史に精通し、それを通じて物事を見ていくと、こういう考え方も持ちえるのかな。「男たちへ」を再読しよう 気になる一文:政策は継続して行われないと、それは他の面では力の無駄遣いにつながり、おかげで危機はなお一層深刻化する/職業に貴賎はないと信ずる私だが、職務の果たし方には貴賎の別は厳としてある/重要問題には、それ一事のみを考えているうちにかえって問題の核心から離れてしまうと言う性質もある/傲慢とは、心中にある劣等感の裏返し
読了日:07月03日 著者:塩野 七生
「寝る前30分」を変えなさい (PHP文庫)
寝る前の30分は早起きよりもハードルが低いので、やっていけそう。いかにルーティン化するか。気になる一文:「大丈夫、こうやって暗い部屋の中で目を閉じているだけでも脳は休んでいるんだ」
読了日:07月06日 著者:高島 徹治
失踪日記
ガスの工事現場を見る目が変わりそう
読了日:07月07日 著者:吾妻 ひでお
考えすぎ人間へ―ラクに行動できないあなたのために (プレイブックス)
気になる一文:人間、憂鬱になるというのは齢を重ねて白髪が出るのと同じように自然なことだと考えたらいい/友情や人間関係を短距離走ではなく長距離走にしたければ、互いのリミットは越えないのが礼儀でしょう/
読了日:07月14日 著者:遠藤 周作
弾左衛門とその時代 (河出文庫)
日本橋の書店で以前から平積みされていたので気になっていた本。杉浦 日向子さんの本とセットで読むと重層的に江戸のことが分かりそう 気になる一文:前近代の差別の特徴のひとつは、髷の例ひとつでもわかるように、だれの目にも身分がそれと示されなければならなかった。分を守ることを強要されつづけ、近代で言う「差別」は身体に示された/人民大衆にとっては権力者は誰でもよかったと言えるし、人民大衆が絶えず新しい権力者を生み出しているともいえよう/学校制度の差別に対してはたす役割が今日ますます犯罪的に大きくなる…
読了日:07月17日 著者:塩見 鮮一郎
時代の流れがすぐわかる「業界再編地図」 (PHP文庫)
年末になると書店でよく目にする業界地図も、時系列で整理されたものは初めて。企業合併の時に新聞に出てるのしか見た事なかったのでまとまってるだけで嬉しかった。その上、ビジネスだけではなくプロレス団体や世界宗教まで50業界も掲載されていて楽しめた 気になる一文:大半の新宗教が、来世の幸福ではなく、現世利益を追求しているところは共通している/現在あろ100以上の団体の集客数を合計すれば、ブーム時と同じだけの観客動員があると言う見方もあり、一概にプロレス人気が低迷しているとはいえない
読了日:07月17日 著者:グループSKIT
法律より怖い「会社の掟」―不祥事が続く5つの理由 (講談社現代新書 1939)
「イエモト」型組織と言う表現に納得。日本人の法律への意識、言語、社会の構造から説き起こしてくれるので理解しやすかった。CSRの説明に近江商人の喩えは必須なんだろうか? 気になる一文:この国は民主主義ならぬ"官"主主義ではないかと疑いたくなる/企業と社会との関係を考えるにあたって、日・米・欧、それぞれの社会原理を反映した価値観を提示している。ヨーロッパでは「人権」が、米国では「ルール(規則・契約)」が、そして日本では「対人関係」がそれにあたる/『恥を知る人』は自己自身で自分をコントロールする
読了日:07月18日 著者:稲垣 重雄
はじめたばかりの浄土真宗 (角川ソフィア文庫)
「熱い人」がしんどいのは、「常識」の差かな? 気になる一文:「常識」は「常識」を「常識」として共有できる人間集団以外にはいかなる外部的・上位的な基礎付けを持ちません/「常識」と「常識」が排他的に競合する場面では、「おのれの常識の汎用性」を過大評価しないという節度が「倫理的」と評価されます/現代はなにも価値観が多様化しているのではなく、単に情報が膨大になっているだけじゃないのか/その善には毒が混じっていますのでご注意ご注意/内蔵されている時間意識が長いと、ちょっとした凸凹があまりに気にならなくなる
読了日:07月19日 著者:内田 樹,釈 徹宗
日本歴史を点検する (講談社文庫 し 1-11)
時間感覚が長く空間感覚が大きいと、物事を大きく考えられるようになるんだろう。その認識を強くした 気になる一文:一ぺんやると永遠にやらされると言うのが原則なんです/自己表現の可能性にみちた時代が、やはり明るい時代と言えるのではないでしょうか/非常なる危機意識と言うのは、日本人の癖ですね/「男の意地」も「おのれを潔く」も、つまるところは、カッコよくですよ/二者並立させることによって安定を感するのというのは、日本人の考えのどこかにあるのでしょうね。バランスの感覚と言いますか
読了日:07月20日 著者:海音寺 潮五郎,司馬 遼太郎
盛岡さわや書店奮戦記―出版人に聞く〈2〉 (出版人に聞く 2)
盛岡旅行に行く前の予習。郊外のショッピングモールが書店にも影響してるとは思わなかった。古参社員の振舞いとかは業界問わず存在するんだな 気になる一文:僕が今見て面白い書店だと思うのは大体男性と女性がバランスよく働いているところです/本の世界はあくまでミニマーケットで、それに見合うのがスリップによる管理と発注だったし、アナログと言われようが、それが正しかった/ブログの反響で、突出した売れ行きを示すこともほとんどないですね/書店の編集の醍醐味は、何を削るか、何を削って、その代わりに何をそこに入れるかに尽きる
読了日:07月22日 著者:伊藤 清彦
「今泉棚」とリブロの時代―出版人に聞く〈1〉 (出版人に聞く 1)
知的アウトサイダーが大企業で活躍できた時代(個人差はあると思いますが)。今は「サブカルの人」にくくられて、体制の中にすら入れないんだろう 気になる一文:出版業界は再販護持一辺倒で、それでいて責任者不在の無責任構造だから、実際の変革には踏み出すことができなかった/宗教と事件が絡むと、本を売ることも難しくなる/要するに言い訳名人になることが必要なんです/現在の出版業界はもはや共同体ではなくなってしまった
読了日:07月23日 著者:今泉 正光
12人の優しい「書店人」
こういう本を読むと、やっぱり本は本屋さんで買おうと思う 気になる一文:データがあるから“データに意味がない”ということも分かる/三島由紀夫を知っているかどうかより、カバーをちゃんと掛けられる方が偉い/売れてる理由は売れているから/実際に『千里の道』を前にしたら、中々前向きに考えられるものではない/未来が定まっていない以上、すべての絶望は勘違いである/デジタルばかりでは頭の中の構造が平板になってしまいます
読了日:07月24日 著者:山本 明文
1日1分レッスン!TOEIC Test パワーアップ編 (祥伝社黄金文庫)
やっと最後まで届いた。最初の方はぜんぜん覚えてないけど。
読了日:07月25日 著者:中村 澄子
怒らない技術 (フォレスト2545新書)
この本に書かれているような状態をどうやって継続するかが難問だ 気になる一文:情報に一喜一憂するのは、やめたほうがいい/コントロールできない過去よりも、変えていける未来にかけます/仕事でイヤなことがあったのではなく、仕事である出来事があって、それを自分はイヤだと思っているのです/一度口にしたことを撤回するのはとても勇気がいることですが、価値観メガネを変えるのは恥ずかしいことではありません
読了日:07月28日 著者:嶋津良智
偉人たちのブレイクスルー勉強術 ドラッカーから村上春樹まで (文春文庫)
ネーミング思考術。名前をつけると良いと言うのは河合隼雄先生もおっしゃってた。万事急須 気になる一文:仕事以外では、毎年新しいテーマを見つけ、三ヶ月かけて集中的に勉強している/何か発明しようと思って発明する馬鹿がいたらお目にかかりたい/一人の人間としての「活動」のためには、他者と一線を画すべく自分を限定する技術を身につける必要がある/欠点は隠さない。むしろ美点こそ隠す/今日は調子がいいからたくさんやってとか、今日は気分がのらないからやらないとかではなくて、毎日散歩するようにやる
読了日:07月31日 著者:齋藤 孝
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