時計が直った(ほぼ)
9月
30日
「すみませ〜〜ん」
扉の奥からムクッと起き上がる人影。
「(ねとるんかいぃぃぃぃぃ)」
「どうしましたか〜」
「こんな時計直せますか〜?かくかくしかじか...」とこれまでの修理の経緯を説明。
「うんじゃ、うちのバネ棒入れてみようか〜」
とのお言葉と共に作業開始。
できる/できない、という言葉もなく、しばし待つ事に...。
時計の修理にも1級とか2級とかあるのね。「労働大臣」さん認可の公的資格と見え、ちゃんと免状が飾ってある。
うわ〜ワタクシが生まれる前に、もう資格を取得されていたのですねーーーなんて思いつつまつこと、20分ほど...。
ゴリゴリとヤスリで削っている音がとまって...。
「ど〜かな〜〜?」
と時計屋のおじさん。
どれどれ...
「おお、いいじゃないですか。ちょっと固い感もあるけど、外れないしカンペキっす」
「こんなの、他じゃ直せないよ〜こんな面倒な作業やらないから〜フフフ」
っと少々得意げなおじさま。
「ありがとうございます、おいくらですか?」
「手間かかっちゃったけど、1,000円でいいよ〜」
恐らく、通常のバネ棒の交換と同じお値段にしてくれた模様。感謝!
しかし、こんな素敵な腕をもった時計屋さんが、店の奥で寝ているのはなんだかもったいないなぁ〜〜。
きっと、こういう技術を求めている人は結構いると思うんだけどなぁ。事実、古い時計屋さんで、少々入るのに躊躇してしまう感はあったし。
何とかネットを使って、こういう方々の技術を....なんてすぐに考えてしまうのでした。
....その後、電池交換に某大型量販店の時計売場に...なぜなら防水加工を施した電池交換を、店頭ですぐにやってくれるから。
電池交換完了後に、少々固い時計の留め具をみて
「このバネ棒が大分ヘタって来ていますね〜」
「今、変えてきたばっかりですよ?(ここじゃ直せなかったんだよーーー!!」
ちゃんちゃん。