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第1章:これまでの体験の積み重ねから、人生は作られる

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人生の転機とも言える「3塁盗塁... 人生の転機とも言える「3塁盗塁失敗事件」
前回の続編として、
そもそも、私自身がどんな人間だったのか、幼少期を振り返ってみましょう。

夫婦、その両親、そして祖母という5人家族。
その夫婦に、待望の子供が授かりました。
病院の先生から「生まれるのは女の子っぽいね」と聞かされた夫婦は、
どのような名前にするか悩み考え、複数の名前を準備していました。

ところが、生まれたのは男の子…

名前、どうしようか…と悩んでも決まらず、
夫の頭文字をとって、名を「良」と名付けました。

それが、私「小岩良」です。

その後、弟、妹、妹と兄弟が増え、9人家族となりました。
農家であり、大人数で生活していくには、お金の苦労が常にあったと記憶します。
共働き家庭でしたので、祖祖母が私を育ててくれました。
たくさんの家族から、愛をたくさん受け取って育ったと感じます。


そのころの自分を振り返ると、
お金に苦労しているので、欲しい物を我慢する…
弟や妹を優先して、自分は我慢する…
言いたいことを飲み込んでいた、そんな幼少期でした。



そんな中、その後の私の人生を決定づける事件が起こります。


その事件とは「3塁盗塁失敗事件」

9才、野球の練習試合。
1アウト、ランナー2塁。
2塁ベースにいるのは、この私。


ピッチャー、キャッチャー、3塁手を見回した私は、
「3塁行ける!」そう確信しました。

監督・コーチの指示がないにも関わらず、自分を信じて3塁へ猛ダッシュ。
結果は、盗塁失敗。


その結果、ツーアウト、ランナーなしに…
監督は鬼のような形相で、次のアウトまで罵声は鎮まることがありませんでした。


そこで、小岩少年は学んだわけです。

「そうか、自分がいける!と確信したことは、うまくいかないのだ」と。
「チャレンジすることは、よくないことなのだ」と。


うまくいくことはないから、行動してはいけない。
体験からこのように学び、9才でチャレンジすることを辞めてしまったのです。


そのころの私の前提・価値観・判断基準はこう。
・お金はないものだ。
・思ったことを軽々しく口にしてはいけない、我慢しなければならない。
・自分の名前は適当につけられたものだ。だから自分は愛されていない。
・頭に浮かんだことは、成功するものではないから、行動してはいけない。
・目立つことをすると怒られるから、人前にでるような行動をしてはいけない。


生まれたときは、みな同じ赤ちゃんだったはずなのに、
私が積み重ねた体験は、自身を歪ませるほどの悪影響を及ぼしてしまっていました。

これらが、大人になってどのような影響を生み出したのか。
この辺りを、次回はお伝えしますね。


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