昭和47年 新幹線岡山開業 第1話
8月
19日
昭和47年3月、新幹線は岡山まで開業しました。
当時の資料などを参照しながら、お話を進めさせていただこうと思います。
実は、昭和47年に3月に全国白紙ダイヤ改正と、10月には日本海縦貫線完成と言うことで2回改正が行われています。
改正の準備は前年の10月頃から行われており、山陽新幹線誕生で大きく変わったのは、「ひかり号」でしょうか。
「ひかり号」が超特急から特急に統一されるとともに、三種類のひかり号が登場することになりました。
分類上は、「Aひかり」、「Bひかり」、「Wひかり」で「Wひかり」は通称「赤ひかり」と呼ばれて新大阪~岡山間をノンストップで結ぶ列車でした。
Wひかりの側面表示器のイメージ
新幹線開業では、大阪発着であった特急8往復、急行9往復を岡山始終着としましたが、特急64往復と急行2往復は従来通り大阪始発で残りました。
なお、夜行列車に関しては、月光号を除き、引き続き大阪始発となっていました。
これは、新幹線博多開業が三年後に控えており、岡山発着の列車を強化して車両基地を整備しますと、今度は岡山地区の施設が過剰設備となることも考慮されたものでした。
結果的には、大阪始発で残った列車(昼間に出発する列車だけ)を列挙しますと、下記のようになります
昼行列車
大阪 7:25発 特急「なは・日向」西鹿児島・宮崎行き 終着西鹿児島21:09、宮崎20:42
京都 7:30発 特急「かもめ」長崎・佐世保行き 終着長崎 19:12、佐世保 18:48
大阪 8;25発 特急「みどり」大分行き 終着大分 17:53
大阪 8:42発 急行「つくし1号・べっぷ1号」博多・大分行き 終着 博多18:10 大分 19:26
新大阪 9:22発 特急「しおじ1号」広島行き 終着広島 13:39
大阪 15:05発 急行「屋久島1号」西鹿児島行き 終着西鹿児島 6:56
新大阪 16:30発 特急「しおじ2号」下関行き 終着下関 23:35
新大阪 17:25発 特急「しおじ3号」広島行き 終着広島 21:39
新幹線との接続にも考慮した、しおじ号などもありますが、長距離列車が大阪始発で残ったことで、旅客にしてみれば選択肢の幅が広がるとともに乗車機会も増えることになりました。(万一、乗り遅れても新幹線で追いついて乗車すること可能)之は夜行列車も同じで、ひかり77号(山陽新幹線最終、新大阪~岡山間は各駅停車)は、岡山23:30であり、あかつき号、明星号、等と接続できるダイヤとなっていました。下図参照
余談ですが、ひかり345号(東海道新幹線、新大阪行き最終)では、名古屋で金星と接続することで博多10:10着を実現していました。
次回は、岡山地区を中心にしたダイヤ改正の話をさせていただく予定です。
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