矢はただ的へと飛ぶのではなく、むしろ「真実」へと放たれるのです。■調べてみたら奥が深いね!!
8月
21日

弓を引くという営みは、単なる技術の習得ではありません。そこには「心身一如」という東洋的な人間観が貫かれています。身体の均衡、呼吸の調律、心の静謐──それらが一つに溶け合ったとき、矢はただ的へと飛ぶのではなく、むしろ「真実」へと放たれるのです。


■弓道を極めようとする人が美しいわけが分かった!!
この道に歩む者は、常に「未完成の自己」を自覚しつつ、なおも一本の矢に真を託します。そこには終わりなき修行の道があり、その姿は、存在の根源に近づこうとする人間の永遠の営みを象徴しています。
ゆえに、弓道を極めようとする人の立ち姿は美しいのです。それは肉体の端正さを超えて、「有限の自己が無限の真理を希求する姿」という、人間の最も普遍的で崇高な美を示しているからです。