阿蘇の広大な草原・カルデラ景観が、ソーラーパネルによって「黒い絨毯」のように覆われ、地域の自然美が損なわれています。
これにより観光資源としての価値低下を懸念する声も上がっており、世界文化遺産登録の妨げになるとの指摘もあります。
草原や山林を開発することで、希少な昆虫、鳥類、小型動物などが生息地を失い、生物多様性が低下しています。
森林伐採によって土壌の保水機能が失われ、土壌流出・濁流・地下水への影響が懸念され、地域の洪水・土砂災害リスクが増加します。
太陽光パネルには鉛やカドミウム、セレンなどの有害物質が含まれることがあり、破損や寿命後の廃棄時に土壌や地下水を汚染する恐れがあります。
一方で、廃棄処理計画やリサイクル対応が不透明なまま計画が進められるケースも多く、将来的な環境負荷が懸念されています。