私たちの人生を「生死の苦海」と表現されました。 それは、生まれた瞬間から広い海に放り出され、泳ぎ方も分からないまま・・・
8月
6日
親鸞聖人は、私たちの人生を「生死の苦海」と表現されました。
それは、生まれた瞬間から広い海に放り出され、泳ぎ方も分からないまま必死に泳ぎ続けるようなものだということです。
主著『教行信証』には、「難思の弘誓は、難度海を度する大船」と書かれています。
受験、就職、失恋、リストラ、病気、人間関係…。次々と押し寄せる波に翻弄され、どこへ向かえばよいのかも分からず、やがて力尽きてしまう。
そんな果てしない苦しみの海を「難度海」とも呼びます。
この海を必死に泳いでいる人、疲れ切っている人、あきらめかけている人…さまざまな姿がありますが、誰も確かな方向を示すことはできません。
そんな私たちに、親鸞聖人は「あきらめなくていいのです」と伝えられました。
主著『教行信証』には、「難思の弘誓は、難度海を度する大船」と書かれています。
つまり、どんな苦しみの海であっても、安心して渡ることができる大きな船がある――その道を親鸞聖人は示されたのです。