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"#詩"の検索結果
  • 用を足す夢の誘い

    何処の海だろう 私は浮き輪に乗り寝ていたようだ 水平線の上には街が見えて 人気のない淀みがあった 両手で漕ぎはじめ 危険な海から上がらなければ 海は昔から怖いイメージがある 地に足が着かない処は苦手だ もちろん空も怖い 自分が飛行機に乗れば堕ちる 必ず、間違いなくそうなって…… 街を彷徨った 木造の...
  • 有限の促し

    余計なことを言ってしまい 自分の言葉に言い訳を探し出し 大丈夫、大丈夫、と 誑かすいやらしさ 道徳心の欠片は見逃さない 人と自分 その存在の意味を追うように 社会は問題を提議し続け 種の保存に哲学で人間をさせ 善、悪、善、悪、善、悪と 螺旋の道を迷いながらも DNAに組み込まれた理想へ 逆らわず進ん...
  • 冬という序

    魂はこもり 薄い防御で オノノイテ 鈍い血流に 冷えてゆく 待っている 朝の姑息に キタイシテ それでいい 妥協の知恵 バスの暖房 この匂いの ハズレナイ 冬の予感に 身がまえて...
  • 日が暮れて

    日が暮れて 僕も赤くて 日が暮れて 僕が涙して 日が暮れて 僕を慰めて 日が暮れて 僕は生きて 日が暮れて 僕も暮れて 日が暮れて 僕に帰って...
  • 時代のため息

    電車が発車する直前 非常停止ボタンが押され 車内にため息が充満し 早朝の象りを眺めいる ドアに荷物が挟まり 四分の遅れに苛ついては 妙に躓きを恐れている ふと想い出す子どもの頃 電車のドアに腕が挟まったまま 発車したことがあった 三人程のオジサン達が 私を引っ張り 助けてくれたことを あの頃は時間の...
  • 正しき葛藤

    起き上がれない日曜日の朝 察するように猫が布団へ潜り込んで ゴロゴロと言っている 比喩した詩など書けそうもない ストレートな言葉しか 吐き出せないくらい滅入っている 昨日までの熱き日々が いとも容易く冷めていた 呼吸を感じても お前は終わっちゃいないだろう そんな私は微塵しかなくて このまま終わって...
  • しばらく旅をしてくるね

    聞きたい音だったり 見たい景色だったり 感じたい匂いだったり 嫌いになった訳ではないよ ひとりになって ひとりの自分と話したくて そんな時間も必要でしょ あたりまえを忘れようと 解放された空気を吸い込むけど ふとあなたを想像する 自分の悪戯にため息をつきながら アイラブユーを遠ざけ そんな嘘のわたし...
  • 軋む雨の日

    車窓に雨が泳ぐスピード しわくちゃなセロハン 過去の自分と重ねる顔が写り 頚のセラミックを冷やされ 腕を摩り電車に揺られている 我慢を楽しむ余裕もなく それでも そんな言葉に無理やり励まされ 逃げる時間 ホームへ降りベンチに座る 杖をつき中年の男性 足を引きずるその一歩一歩で 地に神経を響かせながら...
  • おやすみして……

    なんだか疲れちゃって ハワイの音楽なんか聴いて 鳥が鳴いて 波の音がして ギターがゆっくり弾いて なんだか癒やされて パインジュースがあって からだが波風にゆれて いいなって これはいいなって にこにこ顔になって 口もとがゆるくなって 光は海をグリーンにして その色は眠りに誘って わたしを永遠にして...
  • 短い手紙調の詩

    Dear さよならを言わなかった君 君は癌と闘っていた 誰にも知らせないでくれと 意思は強かったらしい 僕は君を親友だと思っていたから 訃報を聞いた時には 訳わからず泣き崩れて…… まだ僕の中で君が死ねない From さよならを言いたかった僕 #ディフロ詩...
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