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"#詩"の検索結果
  • こんな朝もあるか/さあ、行かなくちゃ

    どうしたんだ弱気の風に吹かれ 抑えていた大人が効かず 小さく萎んだカラダを隠す 私は甲羅の中 どうしたんだ弱気の風に吹かれ ビルの谷間に挟まれて 甲羅の中で刺す秒針 カチカチと時間は急かすけれども まだ首を出せずに慄いて どうしたんだ弱気の風に……...
  • 雨を聴いて

    冷え込み始めた身体に目を覚まし 包まる毛布の温い向こう側 雨がひとりを響かせて ここにいることを知らせる どこにいるのかもわからない日々に ぽつりぽつりと落ちてきて 時計の針はまだ早いことを伝え この猶予に浸透してゆく 急がなくてもよい時を刻みながら ぽつりぽつりと落ちてきて...
  • ただいま

    住んだこともない家が 懐かしく見えているデジャヴ ふと帰りたくなる 知らぬ街の知らぬ自分が 主人公のようにはしゃいで ただいま 僕はかえってきました...
  • 秋の何者か

    公園で匍匐前進しながら 口を伸ばし草に喰いつき 怪しい乾きが裸にさせ 香りに削られてゆくカラダ 連なる360度のエゲツない ドロドロしている私は何者か クルクル回る赤い雲 膝に滲みた冷たい青空 痙攣は何処までも夢みる 可能性のひと欠片をフラットさせ グロテスクな骨を地に刺して 右に私は何者か、左に私...
  • 贈呈本

    重なる想いと付け足される想い 贈られてきた詩集のページをめくる 有難いことに詩集を頂くことが多くなり 多角視野による詩人の凝縮されたエネルギーを 自分なりに解凍する楽しみを覚えた しかし詩を書くことと同じように 読み砕いていくという自分のセンスが問われる 自由というのは楽しみにいつも厳しさが伴う ま...
  • 時の鐘

    用事を済ませ小江戸の川越へ...
  • 夜の第二公園

    夜のブランコが飛んで行く 僕の僕を振り落とし 滑り台は腰を持ち上げて 遊園地への旅に出発したのさ 棒倒しの棒が見つからず 仕方なく僕が棒になっちゃった 削られる足元からは 隠したはずのテストが現れる 「なにもない世界ってどんな感じですか 夜に聴いてもいいですか」 鉄棒は丸く輪になっては 手招きして軽...
  • ホットの感を

    僕はホットの缶コーヒーを探している まだ自動販売機にはないが もしかしたらあるかもしれないと 襟足からスッと入る冷たさ 探してしまうのは季節のいたずら まだ探しているのは僕の余裕のなさ 今日も行く何処へ行く仕事に行く 課せられた作業へ重たき足で突っ込んで行く...
  • 秋の香り

    みんな、向かっている コーヒーを啜り 数分後には私もそちらへ ふと、何のために働いているのだろう 乾いた空気に香りだけが流れている チラッと視線が合う見知らぬひとに 無言の催促を感じて ドアを押せば 疑問は香ばしき哲学の風 根源を覗かされても乗り切れない 乗ってしまったら踵を返してしまう 上手くいく...
  • 青く

    感じたい もっともっと青い空を 重たくなったこころ 持ち上げて散らして欲しい 何処にいるのかさえ分からないくらい 青く 青く 青く 初めて空になりたいと思った 知らぬことばかりのまま いつまでも吹き続ける青のように...
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