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投稿日 2017-09-25 16:20
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
重なる想いと付け足される想い贈られてきた詩集のページをめくる有難いことに詩集を頂くことが多くなり多角視野による詩人の凝縮されたエネルギーを自分なりに解凍する楽しみを覚えたしかし詩を書くことと同じように読み砕いていくという自分のセンスが問われる自由というのは楽しみにいつも厳しさが伴うまずは先入観を捨て...
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投稿日 2017-09-25 08:13
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
用事を済ませ小江戸の川越へ
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投稿日 2017-09-23 22:37
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
夜のブランコが飛んで行く僕の僕を振り落とし滑り台は腰を持ち上げて遊園地への旅に出発したのさ棒倒しの棒が見つからず仕方なく僕が棒になっちゃった削られる足元からは隠したはずのテストが現れる「なにもない世界ってどんな感じですか夜に聴いてもいいですか」鉄棒は丸く輪になっては手招きして軽くステップをして溶けたジャングルジムはひっくり返りクルクル回れば潜って消えた砂場はさよならも言わずに風に紛れて誰かになっちゃった遊具のない公園には落書きされた上履きが一足「なにもない世界ってどんな感じですかそこは僕の行くところですか 」...
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投稿日 2017-09-21 06:41
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
僕はホットの缶コーヒーを探しているまだ自動販売機にはないがもしかしたらあるかもしれないと襟足からスッと入る冷たさ探してしまうのは季節のいたずらまだ探しているのは僕の余裕のなさ今日も行く何処へ行く仕事に行く課せられた作業へ重たき足で突っ込んで行く...
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投稿日 2017-09-19 10:08
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
みんな、向かっているコーヒーを啜り数分後には私もそちらへふと、何のために働いているのだろう乾いた空気に香りだけが流れているチラッと視線が合う見知らぬひとに無言の催促を感じてドアを押せば疑問は香ばしき哲学の風根源を覗かされても乗り切れない乗ってしまったら踵を返してしまう上手くいく一日を願い安全という人...
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投稿日 2017-09-18 22:35
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
感じたいもっともっと青い空を重たくなったこころ持ち上げて散らして欲しい何処にいるのかさえ分からないくらい青く 青く 青く初めて空になりたいと思った知らぬことばかりのままいつまでも吹き続ける青のように
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投稿日 2017-09-18 00:37
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
≡ 10 ≡「あっ、虹だよママ。パパがつくった約束の虹!」「そうね。とってもきれいね!」おしまい。。。
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投稿日 2017-09-18 00:28
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
≡9≡水蒸気をバケツで集め、休む暇もない虹の作業員は近頃忙しい雲の上ですってんころりん笑って楽しい雨を降らせているたまに威張って指示する班長に叱られながらもあっち行って、そっち行って、水蒸気を追いかける「班長様、あなたも水蒸気集めを手伝ってください」「バカを言うな、俺は班長だぞ!」「そうでした。あな...
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投稿日 2017-09-18 00:11
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
≡ 8 ≡ 旅から帰って一年が経つ作業員はバケツをもって走り回っているそして昨日、百二十色の虹をつくることができたしかもその虹は三重大きな虹の中にまた虹があってその虹の中に小さな虹見たことのない虹に誰もが喜んでいた作業員も大満足そんな作業員のもとに本社の人間が再び現れた「君は未来を変える才能をもった作業員だね。もう、ここへは来ないつもりだったが……。下界では今、君のつくった虹で大フィーバーしている。また、記者会見に応じてもらう」「もちろんです」「それと君にとってはうれしいニュースがある。班長は我が社に復職することが決定した。記者会見を終えて作業場へ戻って来たときには、班長もいることだろう。さあ...
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投稿日 2017-09-17 21:03
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
≡ 7 ≡ わからない約束のことを考えながら作業員は歩いた私の約束って何?それは本当に虹をつくることなのだろうか?雲の上にくる前の約束?そんな大事な約束を忘れてしまったのだろうか?オゾン層の修復作業員にとって約束の内容はないようだった作業することがその答えのように言っていた何がそうさせているのだろう私は虹の作業員それでいいのだろうか?それしかないようだがそれでいいのだろうか?「コケッ、コッ、コッ、コッ、コォー」短い羽をバタバタさせて一羽のにわとりが突然、雲の上にやって来た「にわとりさんって、飛べるのですね」作業員は驚いて言った「飛んではいけないって言うの!」にわとりは言葉を使い話しだした「いや...