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投稿日 2016-10-07 12:32
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
もうㅤいいでしょう そんな声が聞こえると 紅く染まった葉が落ちてきました 尽くした生は美しく輝いて 風に身をまかせて流れて行きます 僕たちも夕日に紅く染まり 流れて行くのですがやはり違うのです 染められても自ら染まってはいない 枯れるほど生きていないということです 枯れなくてはいけないのです 紅い輝...
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投稿日 2016-10-06 20:05
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
僕が僕でいっぱいになり 窮屈で苦しいのです 僕から僕を抜くことは とうてい無理なことでしょうか 早くしないと 僕に僕がいっぱいで 破裂しそうなので焦っています ぎゅうぎゅう詰めで 僕僕僕僕僕僕僕僕僕僕僕僕僕僕僕僕僕 僕僕僕僕僕僕僕僕僕僕僕僕僕僕僕僕僕 僕僕僕僕僕僕僕僕僕僕僕僕僕僕僕僕僕 僕僕僕僕僕僕...
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投稿日 2016-10-06 11:28
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
ぼくの入れものはにんげん だからにんげんをしています 小石の入れものは小石 大きいぼくはいらいらして 小石をけとばします ぼくが小石だったら かなしくなって涙がこぼれます ぼくの入れものはにんげん ゴンッとかたまって ちょっとだけですが 小石のきもちがわかりました...
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投稿日 2016-10-06 09:41
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
ㅤㅤㅤㅤㅤ枯葉が舞い蝉が鳴く ㅤㅤㅤㅤㅤ蜻蛉は眼鏡を忘れ歩行して ㅤㅤㅤㅤㅤ夏の幻か ㅤㅤㅤㅤㅤ秋の引っ込み思案か ㅤㅤㅤㅤㅤそれとも僕にある矛盾なのか...
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投稿日 2016-10-05 11:49
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
誘われ ガードを潜り かるい上り坂には憩いの香り 疑ってみようか 委ねてみようか 一杯のコーヒーに お客へ預言のサービス スマートフォンの音声アプリ 録音のスイッチをオン 預言者はスマートフォンを片手に語りだす このカフェでは神からのお告げを 反芻することができる 疑いの欠片 コーヒーに入れたつもり...
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投稿日 2016-10-04 20:02
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
僕をここにおいて あなたを誘うから 前振りなしですが 歌ってしまいます その先を進んでも 閉じてしまっても 一向に構いません 君の自由があって 僕の自由があって 表現者の気質には 戯けてのサービス そんな精神が必要 自分をさらけだす 楽観が好きなこと 悲しみを悲しみで 哀れを哀れだけで 歌ってはいけ...
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投稿日 2016-10-04 16:54
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
若き日はわがままの混じった私でした 束縛からの解放しか考えられず 監禁された世界にはいませんでしたけど どうしても手かせ足かせが見えていました でもㅤ今の私は自由です 学校が社会が世界が不自由と思うなら 私のように自由になれるのです どんな時もどんな場所でも 不自由を知った者だけが 自由になれる資格...
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投稿日 2016-10-04 06:41
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
黒い香りに時間が止まる 記憶を遡ることのない 魔力をもつ苦味は 精神の行きたい方向へ誘う 赤く甘い実を いったい誰が焙煎したのだろう アラビアの医師か エチオピアの山羊飼いなのか この偉大なる発見は どれほどの時間を止めてきたのだろう 会話もいらない 静かな空間にカップとソーサーが カチッっと鳴れば...
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投稿日 2016-10-03 19:32
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
雨の中 熱のある我が子を 濡らさないように抱っこして 保育園で熱のある子は預かってはくれない そして、独身の上司に 「どうにかして、出勤しなさい」 そう言われ通話が切られる 悔しさから吐き出す言葉は 「お前にだけは負けねえよ、絶対。 お前みたいに小さい人間にだけは、ならねえよ」 だった 上の子を保育...
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投稿日 2016-10-02 22:06
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
青く 海から 空へと繋がり 僕にも青が反射する 誰もいない砂浜を歩いていた それは僕の中にいる誰かを探しているようで 生きていることさえ怪しいほどに僕は青く染まりながら海と空の間を行く...