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"#詩"の検索結果
  • 二十億光年の孤独にさよなら

    未来、未来、未来に子どものピンクちゃんとイエローちゃんがいました。ふたりはとても仲が良くて、いつも一緒、宇宙船に乗って旅を続けています。ケンカなんてしたこともありませんでしたし、もともとケンカの意味も知りません。ピンクちゃんはとてもお喋りで、イエローちゃんはニコニコと話を聞いて微笑んでいました。ピン...
  • 今日を殺して明日が来る

    吐き気がしていますが すこし疲れてしまっただけで きっと大丈夫です ひと眠りすればいつもの自分に 戻れると思います 足がつったままですが きっと歩けるはずですから すべてが終わることはないでしょう まだ行きたいところがあります 明日が来ますように 頭が割れそうなくらいですが 頭に手をあてても割れてい...
  • 寝坊でまんじゅう

    久しぶりの寝坊 でも遅刻するほどではなく 身体の動きはなんだか調子が良い いつも一時間早く出勤しているが たしか今朝の仕事は立て込んでない なんてハッピーなんだろう 正の連鎖反応は大歓迎さ しかし台所の食器は 軍艦島のように狭く高く廃墟状態 これは見なかったことにして バナナを片手に玄関を開け 自転...
  • ありがとうを

    詩を書いたのなら 僕は幸せなひとになります 誰にありがとうを言えば良いのか わかりませんが ありがとう 詩を読んだのなら 僕は涙が止まりません 誰にありがとうを言えば良いのか わかりませんが ありがとう 詩を愛したのなら 僕は僕でいられるのです 誰にありがとう言えば良いか わかりませんが ありがとう...
  • 嘘と表現者

    己の本音を包み隠さず言葉に発したのなら、この社会で生活を営むのは酷なことだろう。日常は嘘ばかりで蔓延しているとも言える。しかし、そんなことは承知でひとと会話をするし笑顔も見せたりする。なんともめんどくさい生き物である人間。そして、その忌々しい己に苦しんだりする者もいて、心根の洗浄を行うかのよう、本音...
  • おやすみなさい

    今日の騒めきが消え去り クラッシックギターの音色だけが 僕の疲れたカラダにそっと触れ アルペジオは遥か彼方へ誘う風 南国の海を思い出させ 思わず手足をおもいっきり伸ばして 魚になった僕は 揺れる弦の弾く波に身をまかせ どこまでもどこまでも 地上の重みなんて忘れてしまい 頬を緩ませながら泳ぐ 僕の幸せ...
  • 悔しい気持ちで包丁を握ると

    まな板を使わず 刃物をナメて使い 隙ありと切られてしまう 久しぶりに指を少し切る たいしたことはないが 痛みに思い出す 肉体を守るため 鋭利なモノには気を付けろ と 滲む血を眺め 絆創膏はどこにあるのか そう思いながら 赤く染まって 日常の時間は止まる 理由のある痛みは わかりやす囁く お前は間違っ...
  • 古(いにしえ)の古の 古の空箱の 素敵な物語の 欠けらの 欠けらの パンっと 破ってと 君がいうと どこかへ飛べると 飛べると 不思議な 黄ばんだ紙の匂いのような 懐かしいような 夢のような 軽やかな もう浮いている 浮いている 君は知っている 知っている 僕も知っている 君を知っている 知っている...
  • 今を込む

    痛みが走るカラダ その中で元気が叫ぶ 俺は今を生きて 納得を飲み込めれば もう目覚めなくても本望な覚悟は 違う次元で詩を綴らせるはずだ 追う納得という奴は 掴めそうで掴めないから 俺の心中を引きちぎり バラバラにしては 不完全燃焼のカスで山を盛る 嘆いている暇は俺にはない 有限のカラダに 有限の魂か...
  • 静点

    市営野球場の 駐車場から聞こえる 直線の音 遠くを忘れた空 揺れることのない枝 燻んだ空気の色 誰も見ようとしない桜 冷たい裸体 左手を高く掲げる銅像 ベンチに座る男 固まっているカラダ 直線と歪んだ足音だけが やけに響いている 静かにあった存在の迷い 止まらずにはいられない 動くものは怪しいモノ ...
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