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投稿日 2021-12-05 00:35
カイの家
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hiro
マイセンの「マーマンと鴎文変形皿」である。作家はマリアネ・ホスト、創作年代は1907年から1910年の間であるが、おそらく、初期の1907年か1908年頃のものと思われる。この作品は、10月にアンティーク アーカイブで行われた「マイセンの絵付け」展で購入した。K氏によれば、これと同じ絵柄で染付の物もあり、ドイツで見たそうだ。 マイセンにおけるマリアネ・ホストの作品は在籍期間が短いためか、非常に少ない。おそらく日本には、これと「アールヌーヴォー装飾磁器」展で出展された魚藻文皿の2枚しかないはずである。本日、毎年恒例の「アーカイブのクリスマス」セールのダイレクトメールをいただいたので、そろそろい...
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投稿日 2021-11-24 00:00
カイの家
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hiro
中国、広東省仏山市石湾にある石湾窯の窯変緑釉花瓶である。たぶん、19世紀に作られた「広鈞」と呼ばれた鈞窯を模倣した施釉陶器と思われる。 この花瓶、確か20年近く前に、ヤフオクで購入した。ロイヤル コペンハーゲンの結晶釉に興味を持ち始めて、いろいろと窯変釉の陶磁器を集めていた頃だと思う。石湾窯がどこの窯かも知らないで、この緑釉の中に淡く赤が少し発色しているところが気に入り購入した。多分、入札したのは私だけだったと思う。 石湾窯について出品者が簡単に説明してはいたが、あまり気にせずに、当時は清朝の中国陶磁器としか認識しておらず、しばらくしてどこの窯か忘れてしまっていた。「湾」が付くということだけ...
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投稿日 2021-11-23 00:06
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先日、うちの奥さんと五島美術館へ「アジアのうつわわーるど」展を見に行った。この展覧会では、現在休館中の町田市立博物館(現在ある建物ではもう展示しなく、新しい建物を町田駅の近くに造るらしい)が所蔵している陶磁器やガラスの名品を展示している。町田市立博物館は家から近いので、良く車でうちの奥さんと一緒に...
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投稿日 2021-11-15 00:03
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おそらく有田あたりの窯で作られた青磁木蔦文浮彫花瓶である。この花瓶15年前くらいに青磁に嵌まっていた頃にヤフオクで購入した。当時、19世紀の西洋陶磁器のカテゴリーで売られていたものを購入したのだが、それから同じものが2回ほどヤフオクに出ており、日本陶磁器の平戸や鍋島と記載されていた。いずれも、蔦の...
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投稿日 2021-11-11 00:00
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NHK岐阜放送で、高木典利さんが出演する「世界に美濃の陶磁器の美を発信・西浦圓治(多治見市)」が一昨日上映されたようです。下記のHPで2か月間視聴可能だそうです。https://www4.nhk.or.jp/P4767/37/ 結局、塩川コレクションの中から選ばれた作品は写真のJenny KOND...
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投稿日 2021-11-07 00:00
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京焼は加藤幹山の金魚文花瓶一対である。釉下彩で淡い赤と黒が綺麗に発色している。加藤幹山は瀬戸出身なので、もしかしたら、これも幹山かもしれない。http://home.h00.itscom.net/shiokawa/japanese_seto_goldfish.html...
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投稿日 2021-10-25 00:00
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ロイヤルコペンハーゲンのシクラメン文花瓶である。製作年代は1898年から1921年の間である。 実は、NHK岐阜が来月、高木さんが出演する「3代目~5代目西浦圓治(多治見市)」という番組を放映するらしく、その中で「西浦焼がロイヤル コペンハーゲンと肩を並べるほどだった」ということを紹介するために、私が持っているロイヤル コペンハーゲンの写真を使わせてほしいという依頼が舞い込んだ。いくつかユニカ作品を紹介したのだが、どれもイメージと合わないらしく、もう少し華やかなものはないかと注文が付いた。そこで、ホームページを見て自分で気に入ったものを選んでくれとお願いした。まあ、ロイヤルコペンハーゲンの釉...
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投稿日 2021-10-17 00:00
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有田は辻製の水仙文浮彫花瓶である。製作年代は明治だが、おそらく1900年頃から1910年の間位と思われる。ピンクではなく黄色だが、色や形がとてもスウェーデンのロストランド窯の作品に似ている。おそらく、参考にしているのではないかと思われる。 ところで、急に寒くなったからか、最近カイの首のヘルニアが痛...
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投稿日 2021-10-15 00:06
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hiro
実は、アンティーク アーカイブへ行ったとき、K氏がデンマーク・デザイン展の図録を持っていなかったので、持参したら、そのお礼として「海を渡った古伊万里」展の図録を頂いた。この展覧会、東京では大倉集古館で昨年末から今年の初めまで行われていたのだが、実は気が付いた時には会期が過ぎてしまい見に行けなかった。まあ、東京のコロナ感染者も昨年末から増えていたので、外出を自粛していたのかもしれない。K氏はこの展覧会にも関わっていたらしい。 この展覧会、ウィーンのロースドルフ城が持っていた、第二次世界大戦終結直後旧ソ連軍に侵攻を受け割られた数多くの陶磁器の破片を展示したもので、ロイヤルコペンハーゲンもいくつか...
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投稿日 2021-10-14 00:00
カイの家
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hiro
先日、二子玉川にあるアンティーク アーカイブへ行ってきた。目的はオーナーのK氏が自費出版した新版「マイセン磁器の絵付け展」の図録(写真右)を購入するためであったが、コロナのため、お店は予約制なので客は私一人、久し振りにK氏と会い、2時間近くいろいろと話した。 K氏には「アール・ヌーヴォー装飾磁器」展で、ドイツ物を中心に作品を出してもらい、また、その図録に「マイセンにおけるユーゲントシュティールの芸術家とその装飾」というタイトルで執筆もしていただいた。 今回の図録は10月22日(金)からお店で行われる展示会の図録でもある。以前、私はここでマイセンの窯変釉花瓶を購入した。前回の図録(写真左)にも...