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投稿日 2012-06-04 20:27
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
推理小説の短篇が、6篇収められています。本格的な長編の推理小説ではなく、登場人物のセリフなどにユーモアがある掛け合いと、ギャグを織り込んだミステリーに仕上がっています。主人公は、国立署に勤める<風祭警部>32歳で、「風祭モータース」の御曹司で、銀色のジャガーを乗り回しています。部下には<宝生麗子>が...
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投稿日 2012-06-03 19:47
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ファルコン
著者自らが「ベタ甘ラブロマ」という言葉で表現されている通り、男女の恋物語の短篇6篇が収められています。しかも、この6編はどれも国防を預かる「自衛隊」を舞台に繰り広げられており、<自衛隊ラブコメシリーズ>の第一弾です。表題の「クジラ」とは、海上自衛隊の潜水艦を表す言葉で、隠密行動で、一度出航しますと何...
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投稿日 2012-05-31 20:19
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ファルコン
MCI(Mild Cognitive Impairment)、日本語訳では軽度認知機能障害の患者を相手に、記憶を取り戻す治療を手助けをしている作業療法士の<星純也>24歳と、紅茶専門店に勤める2歳下の<吾妻夏陽>の二人の恋愛物語です。紅茶専門店「ブローニュ」に、彼が紅茶を飲みに来るのをきっかけに、恋...
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投稿日 2012-05-27 19:27
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ファルコン
一冊の書物を手にするには、偶然という場合も多々あります。著者には悪いのですが、この一冊もそうでした。わたしの早とちりで、ソフトバンクの<孫正義>氏の分析本かと思い手にしたのですが、なんと「孫(まご)」に関する内容でした。これも何かの縁かなと、読んでみました。著者は、ニホンザルやアイアをはじめ野生動物...
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投稿日 2012-05-24 20:57
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ファルコン
作品自体は1959年に発行された警察(推理)小説ですが、<幻の傑作、新訳決定版>ということで読んでみました。ストックフォード警察署長の<フェローズ>を主人公に、3人ほどの部下を引き連れて難事件を解決する、シリーズの第一作目です。不動産会社が、金庫の現金は盗まれずに、賃貸契約書のファイルだけが盗難に遭...
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投稿日 2012-05-22 20:19
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ファルコン
14歳の少女<桂真紀>を主人公に、23歳になるまでの10年間を、丁寧に描いた8章からなる小説です。少女から大人の入り口に差しかかるまでの出来事が、友達関係、親子関係、思いを寄せる男性関係の中で、これといった結末もなくなだらかに語られてゆきます。「グラデーション」は、色彩の濃淡の変化、物事の段階的な変...
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投稿日 2012-05-20 20:05
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ファルコン
大手広告会社を60歳で定年退職した大谷威一郎の家庭を中心に、その家庭内の夫婦関係、長男と長女二人の子供たちとの親子関係を、淡々と積み重ねていく表現で構成されています。威一郎の妻は、専業主婦であるが故、毎日会社の仕事や接待で遅くなる主人とは裏腹に、昼間は自由な生活を満喫していました。家庭内のことは何も...
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投稿日 2012-05-18 20:38
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ファルコン
久々に「エンターティメント」な小説を読んだという、感動の一冊でした。鉄道オタクまではいきませんが、鉄道好き、機械好きな方には、たまらない小説だと思います。私鉄「神奈川電鉄」(通商「神電」)の車両検査部門を舞台に、下請け業者の「エース工業」の社長たちを通して、車両整備に誇りと夢をかける男たちの人間ドラ...
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投稿日 2012-05-16 20:29
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ファルコン
『季節風』というタイトルで、<冬・春・夏・秋>と四部作が出ていました。どれも12の短篇が収められています。一番新しい『季節風 秋』を読んでみました。以前に著者の自叙伝的な 『鉄のライオン』 を読みましたが、いい味わいの短篇集だったので、今回も期待しながら読んでみました。親子関係、夫婦関係、幼馴染等、...
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投稿日 2012-05-14 20:02
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ファルコン
メディチ家の地下礼拝堂に眠る54の遺体を調査中に、コジモ・デ・メディチと思われし遺体から、小さな石板状の物体が発見されます。一人その物体を調べていた古病理学者<イーディー>の叔父が発見当日に何者かに殺されてしまうところから物語は始まります。遺体の調査のメンバーでもある<イーディー>は、携帯電話に残さ...