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投稿日 2018-02-18 18:57
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
ふと、思う時がある なぜ詩を書いているのだろう とくに詩でなければいけない そんなわけでもなく 今はなんとなく詩を書いていたい 難しいことでもないみたいだ でも、なんとなく書いている詩も 四十年近くなるのだから 私との相性は悪くないようだ 中学生の頃にグループノートがあり 順番で自由に書いて みんな...
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投稿日 2018-02-17 14:58
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
君からきた年賀状に 鶴亀の絵が描かれていた 覚えているだろうか 小学一年生の時 空き地で拾った財布を交番に届けず お金を山わけしたこと 私は覚えている どうしても欲しかった大きな亀を そのお金で買ってしまった うちに帰ると母親に その亀をどうしたの? と、聞かれた 捕まえたと言ったがすぐにバレた お...
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投稿日 2018-02-15 07:25
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
小学一年の時にはもう別格 精密な戦車スーツを着た サラーリーマンをノートに 描いていたのだから みんなが彼の机の周りを囲み すげえ、すげえの大合唱 ただ絵が上手いだけでない 彼の頭の中がいつも愉快で 誰も考えられない場面や状況を 時間があれば描きっ放しなのだから 間違いなく天才だ しかし、彼が学校の...
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投稿日 2018-02-06 06:30
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
冷さの横には僕がいて 奴の力は絶大だ いくら着込んでも 影響して来るんだから たいした奴がいると 体が震えているよ 温かさの君が横に来て 君の存在は絶大だ どんなに冷え込んでも 奴を忘れられるのだから 上には上がいると 顔がほころんでいるよ...
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投稿日 2018-02-05 07:02
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
だらしなく歌っても 誰からも文句は言われない 土手沿いには自分がいて ひとりに帰ってきた 孤独は遠いところ 寂しさはもっと遠いところに 懐かしさは涙をこぼすけど 理由なんてわからない まだ冷たい風が 今、生きている実感を 教えては通り過ぎる 久しぶりだったね とっても心地よい自分よ...
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投稿日 2018-02-05 06:37
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
送られてきた同人の詩誌やご自身の詩集を拝読することが多くなった。皆さん、送料等をご負担され贈呈してくれる。私など超無名の詩書きにとっては、もう申し訳ない気がしてならない。しかし、来るものは拒まずきっちり拝読し、感想等を述べられれば送るようにしている。私も詩集を作り、今まで作品を送ってくださった方々に...
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投稿日 2018-02-03 17:39
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
先週の雪は道端に積まれ 回収を忘れたゴミのように 未練ばかりを回想して なるべくひとが少ない道を選び 図書館へ向かう 混んでいるのだろう 図書館へは時間をずらそうと 献血センターを覗いてみた 常連の私にとって 一時間待ち程の賑わいと感じた いつもは閑散としているのに 陽気がこの街を今日は変えている ...
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投稿日 2018-02-03 00:02
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
この足元から臭う 茶色に広がる世界はどこですか 足を止めた瞬間に 僕は僕じゃないかと思いました どこから来たのでしょう これからどこへ行くのでしょう 歩き出すとまた記憶がなくなってしまう だから今は進む気がしないのです でもきついのです 動かないってとっても 我慢って言葉は知っています 誰に教わった...
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投稿日 2018-02-02 10:28
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
ほわほわ と、ほわほわな やわらかに 斜めが僕にあたり ごめんね と、落ちたり 引っ付いたり ごめんね と、払ったり 染み込んだり...
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投稿日 2018-01-31 10:30
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
言葉が続かない 何か語りたいあなた そんな気持ち 僕にもよくわかる 面白くもない自分を 感じてしまったら 最悪な気持ちになって どこにも進めない そして、焦る 言葉と戯れる安心を 僕もあなたと同じように 表現から得ている...