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投稿日 2018-08-02 20:11
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
ぼくはリレーのせんしゅだったひとりきょうしつでまっていなさいせんせいにいわれたなんだかさみしくなったおしっこがでたぼくはすずきくんのたいそうずぼんをかりてはしったいちばんでバトンをわたしたよぼくはビニールにはいったパンツをもってかえった...
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投稿日 2018-08-01 22:38
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
透明人間は見えないが僕は光の屈折で見えてしまう全身が水で出来ている水太郎ですおしっこをしても臭くないし頭の中もご自由に見てくださいって、感じになっていますただ困ることがあります喉が渇いたからキスをするふりして僕を吸わないでください君が僕でいっぱいになりますから...
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投稿日 2018-08-01 06:40
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
彼にとってそれは暴力に近い衝撃だったかもしれないたぶん私を酷いヤツだと思った事だろうでも喧嘩してでも言わなくてはいけない時と場合があるわかり合おうなんて思わないそれぞれの生き方があるのだから自分を正当化などしない彼にとって悪になろうともそんなことはどうでもいい言わずにいるのは簡単だが言わなくてはいけ...
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投稿日 2018-07-31 11:42
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
兄には勝てない体力の差は大きかった弟の僕は4の字固めでギブアップカウントがスリー入って負けカンカンカーンある日悔しくて兄のことを抓った反則技とわかっているでも勝ちたくてそれが乳首にヒットしてしまい痛いと兄が涙を流した僕はブッチャーになってしまった...
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投稿日 2018-07-30 00:07
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
僕を見てください僕を味わってくださいどうか僕を感じてくださいそうですカレーライスのはじっこに赤くアクセントになっている者ですなぜ僕を意識してくれないんだろう今日が福神漬けの日なのに...
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投稿日 2018-07-26 06:20
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
たぶん僕はまだ生きているだけどもしかしてこの日常がこの世ではなくあの世ってこともあるかもしれないもし僕が幽霊だとしても魂は何かをさせているのだからフラフラと流れてゆくあなたに僕が見えていますか最近は誰も声をかけてくれない僕は寂しい...
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投稿日 2018-07-24 11:38
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
バスからしかめた顔が連なって降り太陽は、どうだ参ったかと、言わんばかりに燃えているバスに乗り込む俺はひとときの憩いエアコンの吹き出し口が神さまに思えてしまうくらい有難き幸せだああ、このまま涼しさの中でずっといたい爽快感しかしそんな時間は短いもの液晶画面から気温の数字が飛び出すなお溶け出して行く気力降...
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投稿日 2018-07-23 06:51
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
米の不作な年があったご飯にありつけないたまたま米屋の店頭に積んであった値段が高騰した米を買おうとしたらあなたうちで買ってなかったでしょそう言われて販売拒否されたあの言葉は忘れないありつけた輸入米を食べたパサパサしたご飯を知り怒りを鎮めようとした...
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投稿日 2018-07-22 10:36
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
足を鍛えていると言って鉄下駄を履く友だちがいたブランコでの靴飛ばしにも挑戦した彼からみんなは遠く離れたそんなに飛ばないよそう言った彼の頭に鉄下駄が落ちたなあ、飛ばないだろ彼は涙を流しながら無理に微笑むそしてがらん、ごろん、がらんと、彼は消えていった...
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投稿日 2018-07-20 06:51
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
一歩踏み込んだ瞬間僕たちにとって夢がひとつ叶ったでもひとつ夢が消えた届かぬ夢の物語は想像を消しながらゴミをひとつふたつ落とし雑草が広がるように人間もエリアを広げようとする生命力の根源は絶滅を恐れているのだろうか一歩踏み込んだ瞬間次の繰り返しを夢みてしまう...